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また消えるのか、歴史ある木造建物

2008-11-04 22:25:16 | 意見
 ▲ 美しい中央公民館

 長い間親しまれてきた歴史ある木造建物が、また消えようとしている。
 中央公民館として長く親しまれてきた旧麻績小学校建物、多くの人々の思い出が詰まった建物、村内では最後となった大きな木造建物、麻績の美しい景観となっている建物、これが取り壊されるとのこと。

 今年7月、直前まで屋根の修理などに大きな費用を掛けてきた旧日向小学校の木造体育館が、多くの村民の知らぬ間に耐震基準に合わない危険建物として取り壊しが決定され、分離できたはずの重量鉄骨で建てられた部分まで取り壊された。田園風景にとけ込み、独特の美しい景観を形成していただけに惜しむ声は多かった。

 ▼ 旧日向小学校の木造体育館。今は見ることができない。


 中央公民館も耐震基準に合わない危険建物とのことであるが、耐震補強はできないのだろうか。かつて、取り壊し以外に無いと云われた麻績小学校は、補強工事で立派な校舎に生まれ変った。当然費用も少なくて済んだ。
 役場横の駐車場に建設する新たな中央公民館には、5億円の巨費を投じる計画とのこと。そして、現中央公民館は取り壊して跡地に公園を整備するとのこと。300人収容の大ホールを備える3階建ての大きな公民館が、3,100人程の麻績村に本当に必要な規模であるのだろうか。建設後の維持費にかかる大きな村民負担は、村民の理解が得られているのだろうか。

 ハコモノを造って悦んだ時代は過去のこと。5億円の中央公民館建設を造る前に、社会教育の充実など外見より中身を充実させるのことが先ではないのか。
 大きな借金の返済、維持費の負担、これらのツケは過疎化・高齢化の進む麻績村の村民が負って行くことになる。中央公民館建設については、全村民が真剣に考えるべきではないのだろうか。
 そして、美しい景観をなしている貴重な木造建造物を、簡単に取り壊してしまって良いのだろうか。


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コメント (6)
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