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20.nov.2008
1番 佛眼山 法善寺(麻績村上町)、
2番 楊柳山 宗善寺(麻績村上町)、
3番 笹命山 岩井堂(筑北村坂井古司)、
15番 富蔵山 岩殿寺(筑北村坂北別所)、
17番 福寿山 関昌寺(筑北村本城田屋)、
20番 鷲峰山 長安寺(松本市四賀会田)
▲ 第一番法善寺大屋住職を囲んでの記念撮影
先月25日に続き、本日は第2日目。天候は予報に反して概ね晴れ、しかし寒い一日でした。
○第一番 佛眼山 法善寺(麻績村上町)
曹洞宗 御本尊 聖観世音菩薩
古くは善光寺街道の麻績宿として栄えた地にあり、信濃三十三番札所霊場のほぼ中央に位置しています。寺の歴史は永く、延喜時代に法相宗岩龍山西谷寺と称した奈良興福寺系の古刹として創建され、その後廃寺になり、そして明応元年(1492年)に佛眼山法善寺として再興し現在に至っています。その間二度の火災に遭い、現在の本堂は約170年前に、山門は約400年前に建てられ、その後幾度も手を加えられているとのことです。大きな本堂屋根、本堂内部や山門の造りは、札所一番にふさわしく威厳があります。
▲ 札所一番としての威厳を感じさせる境内
▲ 御本尊の聖観世音菩薩像
▲ 二度の大火から逃れた山門
▲ 葺替で降ろされた本堂屋根の鬼瓦
文政12年(1829年)に作られた実物。大きさは約3m
▲ 大屋住職さんから、釈迦涅槃図のお話をして頂きました。
○第二番 楊柳山 宗善寺(麻績村上町)無住(朱印は麻績村上町第1番札所法善寺)
元曹洞宗 御本尊 十一面観世音菩薩
麻績宿本陣の臼井家により創建されましたが、明治2年に廃仏希釈により廃寺、本尊はその後も臼井家によって守られて来ました。平成12年に本尊の木造十一面観世音菩薩立像が村宝に指定され、平成14年10月に新たに地に建立された収蔵庫に移されました。
第1番札所 法善寺より250mほど登った松林の高台に建立された収蔵庫は、美しい六角の観音堂となっており、中には臼井家十三代当主中兵衛定信が刻んだ木彫りの五百羅漢の一部、十数体の羅漢像も祀られています。
▲ 町を見下ろす高台に建つ観音堂
▲ 御本尊の十一面観世音菩薩立像と羅漢像
▲ 観音堂から数十メートル上ると、月と伝説の山、姨捨山(冠着山)が美しく見えます
▲ 十三代当主中兵衛定信が屋敷内に建てた六角堂
○第三番 笹命山 岩井堂(筑北村坂井古司)無住(朱印は宮下憲一宅)
宗派不明 御本尊 馬頭観世音菩薩
現在の堂は、500mほど西側の山裾から移ったといわれていりますが、開基は不明とのことです。
源平の昔、源義経の家来佐藤継信の愛馬“磨墨(するすみ)”がこの地で急死し、村人がその供養をしたとのことで、堂内には磨墨の木像と歯が秘蔵されています。
また、この観音様は別名「しりつみ観音」といわれ、8月9日の縁日では女性のお尻をつまんだり触っても良いとされています。
▲ 馬頭観世音を本尊とした岩井堂
▲ 御本尊の馬頭観世音菩薩
▲ 秘蔵の磨墨(するすみ)の木像と歯
○第十五番 富蔵山 岩殿寺(筑北村坂北別所)無住(朱印は筑北村坂北碩水寺)
天台宗 御本尊 馬頭観世音菩薩
室町・鎌倉の時代に開基され、支院を有するほどの大寺であったとのことです。 近年火災で全焼し、その後再建はされましたが、以前の面影はなくなりました。
仁熊の大日堂には秘仏である重要文化財の木造大日如来が安置されており、縁日には奉納花火や、屋台で賑わいます。奥ノ院である富蔵山山頂までは、徒歩で2時間位とのことです。
また境内には、長野県宝の三所権現(神像)を祀ったお堂があります。この権現像は鎌倉時代に作られたもので、本格的神像彫刻としては他には類例の少ない貴重な尊像とのことです。
▲ 本堂と奉納馬像
▲ 修復された山門
▲ 参道沿いの大きな馬頭観世音
○第十七番 福寿山 関昌寺(筑北村本城田屋)無住(朱印は筑北村坂北碩水寺)
曹洞宗 御本尊 十一面観世音菩薩
寺の開基は定かではありませんが、青柳氏がこの地の城主の時に祀ったと伝えられています。
JR篠ノ井線が境内のすぐ脇を走るため、昔は蒸気機関車の煙から飛び火し、幾度も火災に遭っているとのことです。
“一生まめの寺”ともいわれ、大豆一升をあげてお参りすると、一生まめに暮らせるといわれています。
▲ “一生まめの寺”ともいわれていました
▲ 境内のすぐ脇を電車が通っています
○第二十番 鷲峰山 長安寺(松本市四賀会田)無住(朱印は松本市内田第27番札所牛伏寺)
臨済宗妙心派 御本尊 千手観世音菩薩
善光寺街道会田宿にあり、行基菩薩自ら千手観音を刻み安置したことが始まりといわれています。本堂は荒れ果てた姿となっています。
観音堂は1.5kmほど北の奇岩怪岩の岩山にあり、周囲には多くの石仏が祀られ、岩壁には磨崖仏が彫られてます。岩井堂との別名があり、古くからの修行の地であったとのことです。
▲ 岩井堂の別名をもつ観音堂
▲ 御本尊の千手観世音菩薩
▲ 岩井堂へ登る岩道は鎖場が続きます
▲ 近くからは会田富士(虚空蔵山1,139m)が美しく見えます
長野県日記と60代日記にもご訪問下さい。
1番 佛眼山 法善寺(麻績村上町)、
2番 楊柳山 宗善寺(麻績村上町)、
3番 笹命山 岩井堂(筑北村坂井古司)、
15番 富蔵山 岩殿寺(筑北村坂北別所)、
17番 福寿山 関昌寺(筑北村本城田屋)、
20番 鷲峰山 長安寺(松本市四賀会田)
▲ 第一番法善寺大屋住職を囲んでの記念撮影
先月25日に続き、本日は第2日目。天候は予報に反して概ね晴れ、しかし寒い一日でした。
○第一番 佛眼山 法善寺(麻績村上町)
曹洞宗 御本尊 聖観世音菩薩
古くは善光寺街道の麻績宿として栄えた地にあり、信濃三十三番札所霊場のほぼ中央に位置しています。寺の歴史は永く、延喜時代に法相宗岩龍山西谷寺と称した奈良興福寺系の古刹として創建され、その後廃寺になり、そして明応元年(1492年)に佛眼山法善寺として再興し現在に至っています。その間二度の火災に遭い、現在の本堂は約170年前に、山門は約400年前に建てられ、その後幾度も手を加えられているとのことです。大きな本堂屋根、本堂内部や山門の造りは、札所一番にふさわしく威厳があります。
▲ 札所一番としての威厳を感じさせる境内
▲ 御本尊の聖観世音菩薩像
▲ 二度の大火から逃れた山門
▲ 葺替で降ろされた本堂屋根の鬼瓦
文政12年(1829年)に作られた実物。大きさは約3m
▲ 大屋住職さんから、釈迦涅槃図のお話をして頂きました。
○第二番 楊柳山 宗善寺(麻績村上町)無住(朱印は麻績村上町第1番札所法善寺)
元曹洞宗 御本尊 十一面観世音菩薩
麻績宿本陣の臼井家により創建されましたが、明治2年に廃仏希釈により廃寺、本尊はその後も臼井家によって守られて来ました。平成12年に本尊の木造十一面観世音菩薩立像が村宝に指定され、平成14年10月に新たに地に建立された収蔵庫に移されました。
第1番札所 法善寺より250mほど登った松林の高台に建立された収蔵庫は、美しい六角の観音堂となっており、中には臼井家十三代当主中兵衛定信が刻んだ木彫りの五百羅漢の一部、十数体の羅漢像も祀られています。
▲ 町を見下ろす高台に建つ観音堂
▲ 御本尊の十一面観世音菩薩立像と羅漢像
▲ 観音堂から数十メートル上ると、月と伝説の山、姨捨山(冠着山)が美しく見えます
▲ 十三代当主中兵衛定信が屋敷内に建てた六角堂
○第三番 笹命山 岩井堂(筑北村坂井古司)無住(朱印は宮下憲一宅)
宗派不明 御本尊 馬頭観世音菩薩
現在の堂は、500mほど西側の山裾から移ったといわれていりますが、開基は不明とのことです。
源平の昔、源義経の家来佐藤継信の愛馬“磨墨(するすみ)”がこの地で急死し、村人がその供養をしたとのことで、堂内には磨墨の木像と歯が秘蔵されています。
また、この観音様は別名「しりつみ観音」といわれ、8月9日の縁日では女性のお尻をつまんだり触っても良いとされています。
▲ 馬頭観世音を本尊とした岩井堂
▲ 御本尊の馬頭観世音菩薩
▲ 秘蔵の磨墨(するすみ)の木像と歯
○第十五番 富蔵山 岩殿寺(筑北村坂北別所)無住(朱印は筑北村坂北碩水寺)
天台宗 御本尊 馬頭観世音菩薩
室町・鎌倉の時代に開基され、支院を有するほどの大寺であったとのことです。 近年火災で全焼し、その後再建はされましたが、以前の面影はなくなりました。
仁熊の大日堂には秘仏である重要文化財の木造大日如来が安置されており、縁日には奉納花火や、屋台で賑わいます。奥ノ院である富蔵山山頂までは、徒歩で2時間位とのことです。
また境内には、長野県宝の三所権現(神像)を祀ったお堂があります。この権現像は鎌倉時代に作られたもので、本格的神像彫刻としては他には類例の少ない貴重な尊像とのことです。
▲ 本堂と奉納馬像
▲ 修復された山門
▲ 参道沿いの大きな馬頭観世音
○第十七番 福寿山 関昌寺(筑北村本城田屋)無住(朱印は筑北村坂北碩水寺)
曹洞宗 御本尊 十一面観世音菩薩
寺の開基は定かではありませんが、青柳氏がこの地の城主の時に祀ったと伝えられています。
JR篠ノ井線が境内のすぐ脇を走るため、昔は蒸気機関車の煙から飛び火し、幾度も火災に遭っているとのことです。
“一生まめの寺”ともいわれ、大豆一升をあげてお参りすると、一生まめに暮らせるといわれています。
▲ “一生まめの寺”ともいわれていました
▲ 境内のすぐ脇を電車が通っています
○第二十番 鷲峰山 長安寺(松本市四賀会田)無住(朱印は松本市内田第27番札所牛伏寺)
臨済宗妙心派 御本尊 千手観世音菩薩
善光寺街道会田宿にあり、行基菩薩自ら千手観音を刻み安置したことが始まりといわれています。本堂は荒れ果てた姿となっています。
観音堂は1.5kmほど北の奇岩怪岩の岩山にあり、周囲には多くの石仏が祀られ、岩壁には磨崖仏が彫られてます。岩井堂との別名があり、古くからの修行の地であったとのことです。
▲ 岩井堂の別名をもつ観音堂
▲ 御本尊の千手観世音菩薩
▲ 岩井堂へ登る岩道は鎖場が続きます
▲ 近くからは会田富士(虚空蔵山1,139m)が美しく見えます
長野県日記と60代日記にもご訪問下さい。