▲重文指定の大日如来座像
9月23日、お隣筑北村坂北の岩殿寺塔頭(たっちゅう)「大日堂」の秋祭りが行われました。
このお堂に安置されている本尊大日如来座像は国の重要文化財に指定されており、お大日様と呼ばれ親しまれています。普段は本尊の拝観はできませんが、この秋まつりには優しく微笑む“お大日様”が開帳され、大勢の人々が参拝をします。
大日如来は亡き父の干支守護神だったことから、この大日堂のお祭りには父とよくお参りをしました。
山間に迫力ある音を響かせる呼び物の奉納花火を観ながら、父のことを思い出したお祭りとなりました。
▼呼び物の打上げ花火、山間に迫力ある音を響かせていました
▲このまま額に納めたい紅葉の始まった山もみじ
秋の山歩きは楽しく、心が洗われます。
キノコや木の実を採るのは勿論楽しいですが、美しい花や昆虫、日々変化する木々の景色に出会うと心が洗われる思いがします。
額にそのまま納めて部屋に飾りたいような景色がいっぱい、まさに秋の山は美術館のようです。
▼ヒョウモン蝶 ― 豹の様な紋が美しい
▼トリカブト
▲傘の開き始めが美しい
白く美しいキノコですが、一夜にして黒く変色して溶けてしまうということから“ササクレヒトヨタケ”と名前がついたとのことです。
実際は一夜では溶けませんが、傘が開き始めて縁が少し黒くなった美しい姿でいられるのは短く、陽にあたると傘から黒いインクを垂らしたようにして溶けて消えてしまいます。
ガレランプを思わせるような、美しい姿に会えるのはあまりありません。「可食」とのことですが、食べる気にはなれません。
▲左はクサウラベニタケ(毒)、右はウラベニホテイシメジ(食)
クサウラベニタケ、カキシメジ、ツキヨタケの3種類でキノコ中毒の70%以上を占めるということです。
今はウラベニホテイシメジが最盛期、クサウラベニタケも沢山出ています。見分けは慣れない人には難しいです。クサウラベニタケは総じて茎が軟らかく、もろい感じがします。
クサウラベニタケを食べると、強烈な腹痛、嘔吐、下痢の症状を起こします。
心配な方は、専門家に見てもらいましょう。
▲ツリフネソウの蜜を吸う(9月9日、聖高原)
ボロボロのカラスアゲハ(♀?)がツリガネソウの蜜を求めて飛んでいました。
前翅の先や後翅は欠け落ち、赤斑も僅かに残るだけの哀れな姿で。
生き抜いて子孫を残す力強さと、自然界の厳しさを見た思いがしました。
▼前翅の先や後翅が欠け落ちた哀れな姿
▲夜になると微かに芳香を発する
2~3cmの白くて小さな花、白鷺(サギ鳥)が羽を広げた形に似ていることから名が付いたとか。
昼間よりも夜の薄明かりで見る方が美しい。
夜になると微かに芳香を発する。花言葉は『夢でもあなたを想う』・・・。
何となく妖しげな花に思える。
▲そばの花は咲き始めが美しい
そばの花が咲き始めました。
綺麗に咲き始めると、蝶や蜂などの昆虫たちが花を飛び交い受粉をしてくれます。
そして、やがて黒い実をつけてくれます。
心配した台風の影響も無く、すくすくと育っています。