昔の望遠鏡で見ています

昔の望遠鏡による天体観望と、その鏡景写真についてご紹介します

五藤 テレパック 各部紹介

2019-01-18 | テレパック

 

 五藤 テレパック60ALの各部をご紹介します。初めは接眼部です。微動つまみは右側だけで、ラック&ピニオンのあたりを調節するためのエキセン環が使われています。動きは、とてもスムーズです。

 

 対物レンズです。鏡筒セルは、3個のネジで取り付けられています。内部に板バネが入っており、光軸調整が出来るようになっています。テレパック以外では見られない、珍しい構造です。

 

 経緯台はフリーストップの微動付きで、その水平微動部を拡大したものです。つまみの反対側の棒状の筒の中には、スプリングが入っており、その圧力でガタを防いでいます。個々の動きは、なかなか良いです。また、鏡筒支持部のアリ型アリ溝も写っています。ワンタッチで、取り付け取り外しができ、便利な機構です。

 

 最後に、上下微動部です。ここでも、水平微動部と同様の機構を採用しており、スムーズに動きます。

 それぞれ、よく考えて設計されており、入門用の望遠鏡でありながら、必要充分な性能を有しています。