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昔の望遠鏡で見ています

昔の望遠鏡による天体観望と、その鏡景写真についてご紹介します

見え味の基準

2021-11-07 | 天体望遠鏡


 子供たちに惑星などを見てもらう観望会に、参加してきた。私はEM11に載せたFC100を持参し、惑星以外を見てもらった。赤道儀のセットに手間取っていると、隣の友人が、持参した望遠鏡で木星を見ながら「色収差が有るな」と、つぶやいている。見ると、自作の10cm鏡筒だ。聞いてみると、対物レンズはEDアポとのこと。そこで覗かせてもらうと、色収差などは感じず良く見えていた。彼は、いつもニュートン反射で惑星写真を撮影しているので、見え方に敏感なのだと思った。

 観望会の最後になると暇も出てきたので、奥にセットされたFSQ106を覗かせてもらう。一世代前のフローライトを用いたタイプだが、接眼筒の動きのスムーズな高級機だ。派手さは無いが、実にきめ細やかな見え味である。先の友人も、この木星の色が本物ではないかと言っていた。

 良く見える望遠鏡には、毎回驚く。そして比較してみて、その差に初めて気が付く。この日、自分には見え味の基準が定まっていないということが判った。今後は、持っているものの中から、スタンダードとなる望遠鏡を定めて、見え味の基準を作って行けたらと思う。