goo blog サービス終了のお知らせ 

昔の望遠鏡で見ています

昔の望遠鏡による天体観望と、その鏡景写真についてご紹介します

2台のティーガル望遠鏡

2020-10-17 | 天体望遠鏡


 ”テーガル60” と ”ティーガル150経緯台+FC100” です。

 これらの鏡筒は、やっとのことで探し求めた古スコとは違い、その当時の現行品を購入したものですので、”星を見てなんぼ” という存在です。




 ティーガル60は、小型軽量で部屋の隅に置いてあることもあって、最も良く使っており、元は取っているなと思える望遠鏡です。抜き差し式の接眼筒の先にヘリコイドがついている眼視専用の造りのため、赤道儀に載せ替えようなどという余計な考えを起こす事もありません。時代の変遷で、接眼アダプターをドイツサイズからアメリカンサイズ用に替えたくらいで、30年近くそのまま使っています。






 一方、FC100はその正反対で、色々に使えると評判の望遠鏡を買ったのはいいのですが、直後にシュミカセを入手したこともあって、ずっと眠ったままでした。レンズが湿気などで曇る問題等が明らかになりましたが、前玉がMCのものは、メンテナンスを行っていれば支障なく使えることが判りましたので、リッチ フィールド テレスコープ的な使い方を模索してきました。画像では、ティーガル経緯台に載っていますが、テレビューの経緯台を使っていた時もありました。友人から、赤道儀のクランプをプラスチック製のボルトにすると、締めた状態でもフリークランプ的に使えると聞くと、そのような事を考えたりもしましたが、宙ぶらりんの状態が続いていました。
 その後、先のテーガル60経緯台が素晴らしい使い心地だったことから、中古のティーガル150経緯台を購入していました。そして最近、使い易いようにと ”アリ溝” を ”鏡筒バンド受け(画像矢印)” に交換したり、回転が渋いことからオーバーホールしたりと色々手を掛けています。
 FC100は後継機種が色々出ていて、同じ10cmでもより高性能で小型軽量になっているようですが、この鏡筒は旧式でも長年手元にあり思い入れもありますので、これからレンズに星の光を透してやりたいと思います。






 この経緯台は良く出来ており、フリークランプにした時や微動を用いた際の動きもなめらかですし、天頂も安定して見ることができます。ただし、アームが長いので、揺すると水平ウォームギア部より上で、若干変位が認められるようです。




 ニコンのH40を、付けてみました。差し込み部には、アメリカンサイズ用スリーブが付いています。ピントは、延長筒1個の状態で、最も繰り出しを短くするところで合焦していました。主鏡がF8とハイゲンには厳しい条件でしたので、明るい像ではありましたが、見慣れたオルソ等とは異なったイメージでした。このアイピースは、もっとFの長い鏡筒で真価を発揮するものなのでしょう。これについて経験豊富なY光器は、レンズの磨きと芯出しが優秀だとコメントしていましたので、造りは間違いのないものだと思います。

 観望会に赤道儀を持って行き、子午線近くにあったケフェウスのガーネットスターを導入するのに苦労したことがありました。この経緯台なら、楽に入れられると思います。