昔の望遠鏡で見ています

正立ファインダー





 天体望遠鏡の像は、上下左右が逆でもしかたがありませんが、ファインダーはやはり正立の方が便利です。画像は、ともにタカハシの5cmファインダーですが、片方が正立でもう一方が普通の倒立です。ずんぐりしている方が正立で、ダハプリズムによって光路が折りたたまれ、鏡筒が短くなっているのでしょう。対物側を見ると、フードの肉厚が、正立の方が少し厚いのが判ります。一方、接眼部はほぼ同形のようです。見え味は、さすがタカハシ、大変良好です。この正立ファインダーは、だいぶ前に購入しましたが、惜しいことに現在は製作されていないようです。

 それと前後して、ベストセラーだった銀色の正立ファインダーを使用していた時期がありました。ところが、きちんと調整すると、鏡筒本体とファインダー本体が、明らかに平行になりませんでした。ダハプリズムが、正確に組み立てられていなかったものと思います。




 ペンタックスの35mm正立ファインダーも、とても良く見えます。画像は、コスモ工房製のアダプターを使って、シュミカセに取り付けていた時のものです。




 最近、昔のタカハシの5cmファインダー用に特別に製作された見口ゴムを、オークションで入手することができました。のぞく際に、眼鏡が当たるのに気を付ける必要が無くなり、とても使いやすくなりました。




 よく考えると、究極の正立ファインダーは、双眼鏡から作った単眼鏡かもしれませんね。

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