昔の望遠鏡で見ています

昔の望遠鏡による天体観望と、その鏡景写真についてご紹介します

アストロのファインダー

2019-03-15 | 天体望遠鏡

 

  アストロの初期S5型に付属している6倍30mmのファインダーです。長く製造された製品だと、思います。このファインダーを見て、どこのものか判る人は、古スコ病に感染しているのではないかと思いますので、一度、病院に行ってください?!

  さて、私の目が行く、いの一番の場所は、肉厚の対物フードです。何もこんなに厚くなくても良いと感じます。でも、この丸みと厚みのある部分に、なぜか高級感と造りの良さを感じてしまいます。

  よく見ると対物レンズが大分手前に来ています。ビクセンのオズマ8cm屈折鏡筒ほどではありませんが、対物部の下の鏡筒部分を細くするため、いわゆるフード部分に対物レンズを持ってきたのでしょうか。夜露の防止や遮光のためには、まったく逆方向の設計ですが、このことが、形状の絶妙なバランスをとることに、つながっているような気がします。アストロの望遠鏡は、かっこうが良いので、よく「人気のアストロ」という枕詞を用いられますが、こういったところにも秘密があるのだと思います。

  対物キャップも金属製のしぼり加工されたもので、その形状はとてもしゃれています。ジャムおじさんの帽子に少し似ていますね?