12月29日(月)
当日の行程:(車) → 【松江郷土館】 → 【松江城】 → 【小泉八雲記念館】 → 【松江の武家屋敷】 → 【月山富田城跡】 → 【足立美術館】 → 【名和神社】 → 【元弘帝御着船所】 → 【後醍醐天皇御腰掛石】 → 【白兎神社】 → 【鳥取砂丘砂の美術館】 → (鳥取泊)
足立美術館は、わたしにとって気軽に行ける美術館ではない。
交通の便はよくないし、入館料は高い。
けれど一度は行ってみたいと思っていたので、年末の旅行計画の中に入れた。
「足立全康の眼」と題する展覧会(2008/12/1~2009/2/28)をやっていた。
創設者・足立全康の生誕110年を記念した展覧会。
足立全康の横山大観への思い入れは格別なものであったようで、大観の作品を数多く目にすることができた。
横山大観「雨霽る(あめはる)」
展示作品には、コレクションに加わるまでの経緯などが紹介されている。
「雨霽る」は、足立全康が長い間手に入れたがっていた作品で、門外不出のコレクションと言われていた北沢コレクションから昭和54年(1979)に購入したもの。
幾度も通い、購入の話がまとまりそうなときに、購入リストから「雨霽る」をはずしてくれと言われ、「一目惚れの女性に2年も通い続けて枕金も決め、さあ床入りという時に、枕をかかえて逃げられるようなもんだ。そりゃあんまりじゃないですか」と泣き落としたのだそうだ。
重なる山々が幻想的で、非常に美しい作品だ。
目を凝らすと、右手手前の山のなかに、五重塔のようなものが見える。
色によって縁取られているのではなく、墨の濃淡だけで判別できる塔は神秘的で、心惹かれた。
上村松園「待月(たいげつ)」
この展覧会のポスターにも用いられている作品。
気品があっていいなあ。
素晴らしい作品ばかり。
ただ、それに添えられたエピソードが余計な気がしたが。
さて、足立美術館といえば、庭園が有名だ。
枯山水
毛利、尼子の合戦で、毛利氏が本陣を置いたとされる勝山が見える。
茶室・寿立庵
桂離宮の「松琴亭」のおもかげを写して建てられたものとのこと。
ちなみに、桂離宮の「松琴亭」はこちら。
茶室・環翆庵(かんすいあん)と十三重の塔
亀鶴の滝
環翆庵から上のほうへ目を遣ると、滝がある。
ちょうどいい場所にあるものだなと思ったら、人工の滝とのこと。
池庭
白砂青松庭
庭は、約50,000坪もあるそうだ。
時間や歴史によって培われる深みはないにせよ、隅々まで手入れされ、どの季節も楽しめるように工夫されていて見事。
当日の行程:(車) → 【松江郷土館】 → 【松江城】 → 【小泉八雲記念館】 → 【松江の武家屋敷】 → 【月山富田城跡】 → 【足立美術館】 → 【名和神社】 → 【元弘帝御着船所】 → 【後醍醐天皇御腰掛石】 → 【白兎神社】 → 【鳥取砂丘砂の美術館】 → (鳥取泊)
足立美術館は、わたしにとって気軽に行ける美術館ではない。
交通の便はよくないし、入館料は高い。
けれど一度は行ってみたいと思っていたので、年末の旅行計画の中に入れた。
「足立全康の眼」と題する展覧会(2008/12/1~2009/2/28)をやっていた。
創設者・足立全康の生誕110年を記念した展覧会。
足立全康の横山大観への思い入れは格別なものであったようで、大観の作品を数多く目にすることができた。
横山大観「雨霽る(あめはる)」
展示作品には、コレクションに加わるまでの経緯などが紹介されている。
「雨霽る」は、足立全康が長い間手に入れたがっていた作品で、門外不出のコレクションと言われていた北沢コレクションから昭和54年(1979)に購入したもの。
幾度も通い、購入の話がまとまりそうなときに、購入リストから「雨霽る」をはずしてくれと言われ、「一目惚れの女性に2年も通い続けて枕金も決め、さあ床入りという時に、枕をかかえて逃げられるようなもんだ。そりゃあんまりじゃないですか」と泣き落としたのだそうだ。
重なる山々が幻想的で、非常に美しい作品だ。
目を凝らすと、右手手前の山のなかに、五重塔のようなものが見える。
色によって縁取られているのではなく、墨の濃淡だけで判別できる塔は神秘的で、心惹かれた。
上村松園「待月(たいげつ)」
この展覧会のポスターにも用いられている作品。
気品があっていいなあ。
素晴らしい作品ばかり。
ただ、それに添えられたエピソードが余計な気がしたが。
さて、足立美術館といえば、庭園が有名だ。
枯山水
毛利、尼子の合戦で、毛利氏が本陣を置いたとされる勝山が見える。
茶室・寿立庵
桂離宮の「松琴亭」のおもかげを写して建てられたものとのこと。
ちなみに、桂離宮の「松琴亭」はこちら。
茶室・環翆庵(かんすいあん)と十三重の塔
亀鶴の滝
環翆庵から上のほうへ目を遣ると、滝がある。
ちょうどいい場所にあるものだなと思ったら、人工の滝とのこと。
池庭
白砂青松庭
庭は、約50,000坪もあるそうだ。
時間や歴史によって培われる深みはないにせよ、隅々まで手入れされ、どの季節も楽しめるように工夫されていて見事。