犠牲

廻谷「それはね、仕方がないんですよ。」

廻谷「一人一人に共感していたらなんにもできませんよ。
そう言うところは社会的に有意義な仕事も、犯罪と少し似ているかもしれない。
僕も一人一人の顔なんか見ない。
だって神様だって見てないですからね。」

女刑事「え？」

廻谷「無作為にハズレくじを引かされる人間はいなくならないんです。
そう言う人たちのことをいちいち考えても…、苦しいだけでしょう？
だったらもう一くくりにして考えた方が建設的なんです。彼らは世の中のための…………、犠牲だ。」

(かなり省略)
女刑事「善悪って何なんだろうね…。」

(ドラマ“サギデカ”より抜粋)

振り込めサギの首謀者(そのメソッドを作った人間)を尋問するシーン。

癌の治療薬を開発するのにかかるお金を捻出するための犯罪を彼は必要悪…犠牲と考える。


犯罪と似ている…

かぁ…

その先の崇高(？)な理想を信じて、そこに向かって脇目もふらず突き進む感じはそうなのかな。