千遥「一番だしだけじゃダメなんです。一番だしをとった後にさらに手間ひまかけて二番だしをとることが煮物では大事だと親方が言ってました。」
亜矢美「二番だしか!はぁ~なるほど!」
咲太郎「それは二番煎じみたいなもんか?」
亜矢美「バカだよね相変わらず…。」
千遥「お兄ちゃん、それは薄くなっていくものでしょ?二番だしは、だし殻を煮詰めて材料も足すから更にコクと風味が出るの。」
亜矢美「まあ、言ってみれば私たちみたいなもんかしら?」
なつ「どう言う意味ですか?」
亜矢美「人生の二番だし。」
なつ「人生の二番だし…?」
亜矢美「自分の人生一生懸命生きていく中で、コクと風味の二番だしがあるわけでしょ。
でも、一番だしの本当の家族の事は決して忘れない。だってそっから来てるんだから。」
なつ「一番だしがあって二番だしがある。
だからこんなに深ぁ~い旨味が出るんですね。」
(連続テレビ小説“なつぞら”より抜粋)
何人分の人生生きたかなぁ…
煮詰まったなぁ
もうなんにもでねぇ…