王(※中宗)「目下の朝鮮で、最も正してほしいものは何だ?」
師任堂(サイムダン)「夢を抱ける国であればと…」
王「夢を抱ける国とは如何に?」
師任堂「この先暮らしがよくなると言う夢、今は苦しくとも努めればよくなると言う夢です。
暗い夜が怖くないのは、待てば必ずや東の空より陽が昇ると信じられるからです。
女人や平民であると言う、それだけの所以で夢さえも抱けないのなら、夜を恐れながら生涯を過ごすことと何ら変わりはありませぬ。
王様、どうか夢の抱ける国をお作り下さい。」
※中宗(チュンジョン)朝鮮11代王
(ドラマ“師任堂(サイムダン)色の日記”より抜粋)