参加賞は青メダル！

楡野花野(かんちゃん)「かんちゃんメダルを取る！青メダルだっ！」

楡野鈴愛(スズメ)「青？」

かんちゃん「青いメダル！」

スズメ「かんちゃん、メダルには金と銀と銅しかない。」

かんちゃん「かんちゃん、全部好きじゃない色だもん。」

スズメ「そのメダルは何等賞だ？」

(中略)

スズメ「でも、青いメダルいいなぁ。なんか参加賞かもな。」

かんちゃん「ショボイやつ？」

スズメ「違う！かんちゃん。ショボくない。参加賞は偉い！
それをしようと参加したんだから。参加した人しかメダルは取れない。オリンピックに出ようとした人しかオリンピックには出られない。メダルは空から降ってこない。自分で取りに行くんだ！
そういう意味では、取ろうとしに行くだけでそれは価値がある。その勇気に母は青いメダルをあげたいっ！」

かんちゃん「もらいたい！いただきたい！青いメダル！」

(連続テレビ小説“半分、青い。”より抜粋)

金とか銀とかさ
お金もそうだけど、その価値って子供は分からないよね。

私も青が好きだった。

幼い従弟にお年玉をあげてお札だったら「なーんだ、紙か。つまらんのぅ」って言われたことある。
子供に“価値”教えるの難しいね。

この幼い何年かが将来のこの子を創っていくのだね。