優しさ

(シーン1)
百合(娘) 「優しかったお母様しか知らないけど、強い人やったんやね…」

五十八(父) 「優しい言うことは、強い言うことや。わしは、はなに教えてもろた。
辛いこと哀しいこと、そういう気持ちを知っとる人間が強くなれるんや。
優しくなれるんや。」

(シーン2)
ナレーション 「不安との闘いは、自分との闘いだと言います。何故なら、不安は自分の中にあるからです。
不安や孤独を知っているからこそ、誰かの優しさや温かさが沁みるのです。」

(連続テレビ小説“べっぴんさん”より抜粋)

「結局優しいんだから…」

キツいことあえて言ってるのによく言われる。
私は人に利用されたり、ひどいこと言われたり、騙されたりしてきたから、怖がってるんだと思う。
でもさ、そんな辛さを知ってるから同じことはできないんだよね…

冷たくなりきれない。

亡くなった祖父がいつも言ってた。
雇っていた人に裏切られて、家や土地、家財まで騙されて失った人だった。
それでも何度も財をなした努力と才能の人だった。

「騙すより騙された方がいい。利用されるのも自分に力があるからだ。それだけの力があるからだ。」

私の頭の中をいつまでもリフレインしています。