やっち@十月祭とビール好きの部屋

町田の小さな麦酒屋さんの奮闘記と、訪れた仲間たちのブログです

応援のかたち

2015-11-04 16:04:40 | 日記
常連さんの中で、私の店がいつも暇なのを心配して、ああした方がいいこうした方がいいって言う人がたくさんいる。

確かに参考にして面白かったことたくさんあるよ。お金も援助してもらったり。
身体と時間もらってボランティアもしてもらったり。

でもさ、無意味な“もっと頑張れ!”は要らないんだ。

どうしたら儲かるか知ってる。
儲ける自信も人脈も、人を惹き付けるキャラも十分にある。
資本使って金儲けの為に誰かにやらせるなら分かる。

“私“は!やりたくないんだ。

だってそうだろ。
私の店がグループがのさばる、駅前の大型店舗、店主はどこにいるのかバイトが日々違うような、キッチリ開店時間守るけどオーダーストップも無情な閉店もある。
作り笑顔に愛想笑いと無難な会話。
そんな店であなたは来るのか?

私が、私らしく存在なくして自分の店か?

土日が休み。
常連さんばかり可愛がる。
友のように語って、時には言い合って。
姉か母のように叱ったこともある。
パートナーを紹介したり。
常連のプライベートな理由で席を外したこともある(店主は無一文で追い出されてラーメン屋でビール飲んで…正確にはおごってもらってたよ)
定休日なのに開いてたり…
開店時間なのに閉まってたり…
閉店過ぎても開けてたり…
私の気持ちと体調次第で、雲のようにつかみどころがどこにもない。

私は、何もかもやり終えた年増の独り者。
子供も作れない、残すものは何もない。
店が無くなっても、いつ死んだとしても、臓器提供して死体さえも残さない。
それで構わない。
先ず自分が自分らしくあるために、次にあなたのために…
“そこら辺の人“が来ない工夫をしてきた。あなたに心地よい空間を、あなた達お客様の数だけ創ってきた。
ホントに“そこら辺の人“は来ない。
私は、私を必要とする人のために生き、必要としない人に与える時間はない。

これでいいのか?
誰も来ない夜を独りで何時間も、そしてそれを何日も過ごし、不安なこころを抱えたまま、表向きは強気で通してきた。
それでも、一部の、ほんの一握りの方の後押しで、6年やって来た。

これが答えなのだと思う。

次に頑張るのはあなただ。
口先ばかりでなくもっと通いなさい!
好きな店がいつまでも在り続けるために。

それはうちの店に限らない。