やっち@十月祭とビール好きの部屋

町田の小さな麦酒屋さんの奮闘記と、訪れた仲間たちのブログです

間抜け

2015-05-24 02:29:03 | 日記
“君は変わったなぁ…”

“はい?”

“随分変わった。善人になった。それもとびっきり間の抜けた善人だ。

まあ、その方が幸せかもな…”

(アイムホームから抜粋)

アルジャーノンもそうだけど、余計な叡知は要らんのかもしれん…ね



土曜日は一日寝てました。
家に食料が全くないので、外に出たのは飲み物買いに行ったくらいかな?オニギリ一個しか食べてないけど何か健やかです。

女子高生になる夢を見て、制服の採寸あったり、選択が何故か韓国語やってたり、知らない友達出来たり、楽しかった!
二度寝したら続きが見れた!

リアルすぎて、今の自分が夢みたいです。

SNSのどこを見てもビールの話ばかり。
盛り上がってきて何よりだと思います。



気分転換にお店やるので、夢の話でもしましょう。

恩人

2015-05-24 01:02:53 | 日記
土曜は一日寝ていた。
よく分からない夢ばかり見て、起きては寝てを繰り返した。
スマホを開けると、lineに記憶のない人が二人増えていた。
承認済みの一人はオカマのヒロコ、未承認の一人はカズマ君という名前しか知らない男の子。


そう、朝まで飲んだわけだ。

金曜日の早い時間に、古い付き合いの、私にはとても恩のある方が来てくれた。
職場もご自宅も全然遠いのに、月に1度は顔を出してくれる。
何マースも飲み、色々食べ、入らなくなるとそばにいる人にご馳走して、お会計金額を上げてくれる。
数年前、町田の109のいくどんで(あえて言う)、バッグの中から売り上げを盗まれた事があった。
数十万入っていたので痛手は大きく、途方にくれた事があった。
それをblogに載せたら、すぐに来店してくれて、何も言わず数万置いていってくれた。
“金で済むことなら”
不器用な彼はいつもそう言うんだ

金というものに私は価値を見いだせない、お金儲けに興味もない。
しかし彼がストレス抱えて必死に働いた対価だ。
とても崇高なものだ。
そしてそれがないと私の夢だって叶わなかった。
有り難くて泣けてくる。

もうずっと書いてきたけど、ここんとこお客さんが少ない。だから仕入れも少なくなるわけで、次々樽が空く訳ではないと、来なくなる常連さんもいる。
結局私に会いに来てくれていた訳ではなく代替物が見付かればそれでいい訳だ。
そんなこんなで嫌なループに入っている。

そこで、以前にお金を貸した人が二人いて、返ってこなくても仕方ないと思っていたが、恥を忍んで連絡した。
二人とも何の返事もなかった。
メッセージくらいは来ると思ったのに残念だ。
結論、人にお金を借りる、依存できる人間というのは、それを恩にも思わないんだ。

酔った勢いで、恩人にそれを話した。
彼はすぐに“百万か?二百万か?”
出すと言ってきた。
出してもらう訳はないけれどね。
何故恩ある人たちにはいつまで経っても恩を返せないのだ?

聞けば彼も離職時代があって、貯金を切り崩して生活していた時期もあると言う。
なにも知らなくて…
なにも出来なくて…
情けなくて情けなくて…仕事中に泣けてきた。

終電を逃した彼は帰ると言った。
実は前回も逃して、漫喫にも入らず電車を見ていたと言った。
そんな人を放っては置けないので、向かいのカラオケ居酒屋に行った。
軽く歌って、彼を置いて店の片付けをして、居酒屋に戻ると、閉店したのか?彼は店の前に立っていて、お会計も済んでいた。

すでにフラフラしていたので、漫喫に入ってくれと懇願したが、それでも帰ると言う。
仕方なくいつもの地下アジトに連れていった。
店の入り口に着いて、入ってもらおうとしたらなかなか入ってくれなくて、押し問答して、懇願しているうちに私は号泣していた。

ようやく中に入ってくれて、私は自分を落ち着かせるためにしばらく入り口でしゃがみこんでいた。
“大丈夫ですか?”声をかけてくれる人もいた。人に心配かけるみたいなので、泣き顔で店内に入った。

ここは閉店まで寝ていても怒られないので、お店の一番奥に彼を通し、彼の分のお通し(ショットガン)まで私が飲んだ。
こうやって飲めない人の酒をどれだけ飲んできたんだろうか?私は。
大学時代も飲み会で先輩に飲まされている弱い人のこと守ってあげたっけ…

私もフラフラだったけど、恩人を見知らぬ土地に置き去りには出来ない。
彼が始発動くまでせめて側にいようと思った。

すっかり寝てしまった彼の横で、オカマのヒロコとカズマ君と危険なゲームをしてテキーラ飲みすぎた。
5時過ぎかな、まだ寝ている彼の分のお会計も済ませて店をでた。

責任を果たしたせいか、そこから帰宅した記憶が全くない。

疲れた…
色々疲れた…

人の道は、人として正しく生きる道は、本当に苦しいことばかりだ。

きっと律儀な彼は、私の何倍も苦しんでいるに違いない。

いつもありがとう…頑張ります。