昨秋、江戸東京たてもの園に行ってきて
時間ができたら行きたいなぁ、とずーっと思っていたんですよね。ずいぶん前に行ったことがあったけれど。
まずは、入口すぐ、白亜のかわいらしいおうちへ。
田園調布の家、旧大川邸。1925年(大正14年)築。
換気口、かわいらしい!スズランのようにもみえる?
照明、これはキツツキ?
中は洋式。食堂、居間、書斎、寝室などなど、コンパクトにちょうどよく収まっていて。床の寄木は部屋ごとにデザインが違っていましたよ。すてき!この時代の建築って細部にこだわりがあってすばらしい。
お隣は、前川國男邸。なんと標識も現存
東京文化会館、京都会館、国立国会図書館など、数々の名建築を手掛けた昭和を代表する建築家の自邸です(1942年(昭和17年)築)。戦時中とは思えないモダンな造り
吹き抜けの食堂兼居間は開放的で、大きな窓から明るい陽がたっぷりと。障子の柔らかい灯りが落ち着きますね。
台所も広々と。
コロナで建物の中は見学できないかな、と思っていたのですが、ちょうど!再開した直後で。よかったーーー
いいなー。こういうおうちに住みたいな。
おともだちもレトロ建築好きで、園内をまわったあと、もう1回、見学に行っちゃいました!
こちらは純和風の日本家屋。三井財閥の、三井八郎右衛門邸。建てられたのは意外と最近で、戦後の1952年(昭和27年)。
三井家の家紋。
玄関を入ってすぐのガラスの照明。おしゃれです 家紋入りですね。この下の画像の照明はルネ・ラリックのものだそうですが、もしかしてこちらもなのかな?
1階は客間。
ここは京都油小路の三井邸(明治30年頃築)の一部を移築した部分。欄間は「月」の字を崩した意匠で、桂離宮を模しているそうです。
1枚1枚、絵が描かれいる格天井。お城や寺院以外では初めてみた!
孔雀が描かれた杉戸。きれいに残されていますね。
こちらは板橋区常盤台にあった写真館。1937年(昭和12年)建築です。
こちらもすてきですね。町の中にこんな建物があったらワクワクするだろうな。
4人のお子さんがいらしたそうで、子供部屋には4つの椅子が並んでいました。
おばあちゃんたちの部屋。箪笥もきっちり収まっていて。よくみると寄木デザインが施されていたり、金具部分も手が込んています
ジブリ映画のモデルにもなった子宝湯。1929年(昭和4年)築。当時の相場の2倍以上の費用をかけた豪華な銭湯です。
天井が高い!
銭湯といえばタイル画。これは高砂でいいのかな? テーマに時代を感じますね~。
富士山だー。女湯からもみえますね♪
「猿蟹合戦」と「雀のお宿」のタイル画。男湯は平家物語の那須与一、義経&弁慶と勇ましく。
そうそう、男湯のタイルは水色で・・・
女湯はピンク
広告もレトロ感いっぱい。
昭和初期の店舗兼住宅。
こちらは花屋さん。
ファザードの銅板部分に、お花がデザインされていました
タイル、かわいい
お部屋のガラス戸の模様!今はこういうの、みられないですね。
さて、こちらの大きな蔵の2階でごはんを
ぶっかけうどん(¥850)。
ゆば、かつおぶし、ねぎ、天かす、のりなどたっぷりのせて。つるつるおうどん、おいしかったです
笹大福(¥310)も気になり。
笹の中には真ん丸のお餅が。中は粒あん。ちょっと塩味がきいていて、おいしかった!
旧宇和島藩伊達家の門。
重厚な造りですが、大正時代のもの。
神田万世橋にあった交番。いいなぁ。かわいい!
レトロ建築、たっぷりと堪能。
約7ヘクタールある江戸東京たてもの園には、30棟ほどの建築物が復元されています。特に店舗兼住宅が並ぶ東ゾーンはタイムスリップ気分で楽しめますよ。現在は休園中ですが、またおでかけできるときがありましたら。