一日一トライ~”その記憶の記録”

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Ⓤ‐8.トルストイの「戦争と平和」からロシア侵攻を考える

2023-05-28 07:00:00 | Ⓤウクライナを考える

 5月下旬ともなると、新緑が深緑に移行し、次々と花が咲き、本格的な春がやってきました。北国に住む私たちにとっては、本当に待ちに待った春真っ只中です。心楽しく、安らぎを感じる春、今年も元気に迎えられたこの自然の巡りに「日々是好日」、「平穏無事」を強く感じます。

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 北海道と同じような気候のウクライナは、ロシアの軍事侵攻が始まって2年目の春。寒い冬を耐えしのぎ春を待ちこがれていたウクライナの人たちには、非日常の不幸な時間が経過しています。現在も激しい戦闘が続いていますが、今のところ戦況は大きく変わっていないようです。


  


トルストイの「戦争と平和」の一節に、

 誰もが世界を変えたいと思うが、
誰も自分自身を
変えようとは思わない。
  

 自分にとってあることが不合理であり、不自由で不幸を感じることがあります。そんなとき、自分の周りの人たちや世界を変えたいと望むものです。しかしそう簡単に自分の周りの世界が変わることがない。それは、他の人・国もそのように考えているから。大切なことは、「自分自身」を変えることと。

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 このことは置かれている立場によって意味深い言葉であり、示唆に富んだ言葉です。このことを、ロシアのウクライナ侵攻に重ねたり、自分自身のことを省みたりしていますが、どう捉え、考え、行動したらいいものか困惑する命題です。しかし、心に響き、考えさせられるイイ言葉です。


旭川氷彫刻世界大会作品;「深海魚」(Deep sea fish」
※私には、 ウクライナへのロシア軍の侵攻と重なりました。
その後、小魚は難を逃れて徐々に大きな魚に変身し、深海
に反撃するとか、見方によっていろいろ連想できます。


ウクライナとロシアの関係に置き換えると、ウクライナは西側からの支援を得ながらクレミア半島を含め失われた領土奪還のために戦っています。ロシア側は、ウクライナにかいらい政府を作ろうと失敗しましたが、現在は占領した4州から撤退する意思はありません。当然、いかなる理由があろうとウクライナに軍事侵攻してきたロシアを許すことはできませんが、これでは互いに相手を変えようと期待しても平行線で、打開策は見い出せないでいます。悲しいかな、この非情な戦いは暫く続くことになりましょう。 

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