第1章 『常識を信じていると危ない!』の「牛乳を飲むと骨粗鬆症になる」を要約します。
日本では、ここ40年ぐらいの間に、アトピーや花粉症の患者が驚くべきスピードで増加(その数は5人に1人とも―)。なぜ、これほどアレルギーを起こす人が急増したのか、いろいろな説があるが、1960年代初めにスタートした学校給食の牛乳にあると考えている。
過酸化脂質を多く含んだ牛乳は、腸内環境を悪化させ、悪玉菌を増やし、腸内細菌のバランスを崩す。その結果、腸内には、活性酸素、硫化水素、アンモニアなどの毒素が発生する。この毒素がどのようなプロセスで、どのような病気を招くかまだ研究途上だが、牛乳はさまざまなアレルギーばかりでなく、子供が白血病や糖尿病などを発症する原因になっているという研究論文がいくつも出ている。
いろいろ健康被害をもたらす可能性をもっている牛乳だが、「牛乳を飲み過ぎると骨粗鬆症を招く」と。「歳をとるとカルシュウム不足になるので牛乳をたくさん飲みなさい!」といったり、いわれたりするのが、世の常識であった。これは、牛乳を飲むことにより、急激にカルシウムの血中濃度が上がると、体は血中のカルシウム濃度を通常値に戻ろうとし、血中の余剰カルシウムを腎臓から尿として排泄してしまうことになる。カルシウムをとるために飲んだ牛乳のカルシウムは、皮肉なことに、かえって体内のカルシウム量を減らしてしまう結果になる。