今日は空気は冷たいのに、太陽の熱が暑い1日でした。→
(3)放射性物質放出量の変遷
最近、東京電力は社内事故調査による報告書を発表しました。それによると、放射性物質の放出量を約90万テラBq(テラ=兆)と言ってます。
昨年、原子力安全・保安院は最初37京Bqと発表していましたが、2011年6月6日に訂正して77京Bqとしました。
ここで、2つの単位がでてきます。”テラ”と”京”です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%A9(テラ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC_(%E6%95%B0)(京)
あれれ? 何かややこやしいですね。東電の発表数字はテラに万がついてるから”京”のことですね。
つまり、テラ=兆そのうえが1万倍で京となります。
結局、昨年は37京から77京になり、今年は90京になったわけです。
年とともにだんだん多くなっていきますね。
実際、どうなんでしょうか?
『【東電事故調】放射性物質、90万テラベクレル放出 2号機から4割 2012.6.20 22:31 (産経ニュース)
東京電力の社内事故調査委員会の最終報告書は、福島県飯舘村などを汚染した放射性物質の主要な放出源は2号機だったと断定した。だが損傷箇所や放出経路は不明のまま。高い放射線量や汚染水に阻まれ、現地調査ができていない場所も多く、“謎”が残った。
報告書は、第1原発から大気中に漏れた放射性物質の総量を約90万テラベクレル(テラは1兆)と推定した。最も多いのは2号機で、約4割を占める。昨年3月15日には約18万テラベクレルが放出され、飯舘村など北西方向の汚染要因になったと結論づけた。』
ここで、前々回に計算した方法で、放出量を重さに換算してみましょう。
保安院の計算はヨウ素131換算で行っていますので、同じ方法でやってみます。
ヨウ素131の1g当たりBq(ベクレル)数は4.6014PBq/g (P=10の15乗)となります。
つまり、
※ヨウ素(131)1g=4,601,400,000,000,000Bq (前回同様KE!SANを利用しました)
一方、90京Bqを表示すると、900,000,000,000,000,000Bqでしょう。
000の部分を相互に削除して割り算をしてみると、
※900,000,000/4,601,400≒195.593g
んー。約200g!? 菓子パン2個くらいの重さかな? もっと少ないかもですw。
計算違いでは?と思うのですが、正しければ”絶対にありえん!”重さですね。
小野医師が言っていたのは、こういうことなのでしょうね。
それで、外国のデータを探してみると、このようなデータがありました。
http://www.natureasia.com/japan/nature/specials/earthquake/nature_news_102711.php(Nature 478, 435-436 /2011年10月27日号/「放射性物質はどのくらい放出された?」)
このデータはノルウェーの研究チームが発表したものですが、これによると「放出キセノン133の量は1.7×1019Bq、セシウム137の量は3.5×1016 Bqで、政府の見積もりよりキセノンが約1.5倍、セシウムが約2倍となった。キセノン133の放出量は、チェルノブイリの総放出量1.4×1019Bqよりも多い」としています。
セシウムについてはチェルノブイリの1/2くらいとしていますが、他はどうなんでしょうかね。
何せ、キュリウムもプルトニムウムもストロンチウムも、あれもこれも飛び出してしまったんですけど!?
まぁ、こんなわけで、東電の報告は大嘘つきだということになりますね。
ところで、保安院が昨年発表した77京Bqは1~3号機までの総数ですから、それに4号機の放出分を東電は追加したということだろうと思います。
帳尻を合わせようという、ずる賢い計算が働いているようです。
ここで1号機と3号機の爆発の模様をみて、思い出していただきましょう!
http://www.youtube.com/watch?v=1Q3ljfLvHww&feature=player_embedded
ほんの<チョッピリ!!>ものが飛んでいますね・・・3号機の爆発はスカイツリーの高さまで上がったそうですが。
違う内容で書こうと思っていたのですけど、東電の報告記事を発見しましたので、検討してみました。
また、お会いしましょう。
一刀斎は全ての原子力発電所の即時廃止を支持します!
(3)放射性物質放出量の変遷
最近、東京電力は社内事故調査による報告書を発表しました。それによると、放射性物質の放出量を約90万テラBq(テラ=兆)と言ってます。
昨年、原子力安全・保安院は最初37京Bqと発表していましたが、2011年6月6日に訂正して77京Bqとしました。
ここで、2つの単位がでてきます。”テラ”と”京”です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%A9(テラ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC_(%E6%95%B0)(京)
あれれ? 何かややこやしいですね。東電の発表数字はテラに万がついてるから”京”のことですね。
つまり、テラ=兆そのうえが1万倍で京となります。
結局、昨年は37京から77京になり、今年は90京になったわけです。
年とともにだんだん多くなっていきますね。
実際、どうなんでしょうか?
『【東電事故調】放射性物質、90万テラベクレル放出 2号機から4割 2012.6.20 22:31 (産経ニュース)
東京電力の社内事故調査委員会の最終報告書は、福島県飯舘村などを汚染した放射性物質の主要な放出源は2号機だったと断定した。だが損傷箇所や放出経路は不明のまま。高い放射線量や汚染水に阻まれ、現地調査ができていない場所も多く、“謎”が残った。
報告書は、第1原発から大気中に漏れた放射性物質の総量を約90万テラベクレル(テラは1兆)と推定した。最も多いのは2号機で、約4割を占める。昨年3月15日には約18万テラベクレルが放出され、飯舘村など北西方向の汚染要因になったと結論づけた。』
ここで、前々回に計算した方法で、放出量を重さに換算してみましょう。
保安院の計算はヨウ素131換算で行っていますので、同じ方法でやってみます。
ヨウ素131の1g当たりBq(ベクレル)数は4.6014PBq/g (P=10の15乗)となります。
つまり、
※ヨウ素(131)1g=4,601,400,000,000,000Bq (前回同様KE!SANを利用しました)
一方、90京Bqを表示すると、900,000,000,000,000,000Bqでしょう。
000の部分を相互に削除して割り算をしてみると、
※900,000,000/4,601,400≒195.593g
んー。約200g!? 菓子パン2個くらいの重さかな? もっと少ないかもですw。
計算違いでは?と思うのですが、正しければ”絶対にありえん!”重さですね。
小野医師が言っていたのは、こういうことなのでしょうね。
それで、外国のデータを探してみると、このようなデータがありました。
http://www.natureasia.com/japan/nature/specials/earthquake/nature_news_102711.php(Nature 478, 435-436 /2011年10月27日号/「放射性物質はどのくらい放出された?」)
このデータはノルウェーの研究チームが発表したものですが、これによると「放出キセノン133の量は1.7×1019Bq、セシウム137の量は3.5×1016 Bqで、政府の見積もりよりキセノンが約1.5倍、セシウムが約2倍となった。キセノン133の放出量は、チェルノブイリの総放出量1.4×1019Bqよりも多い」としています。
セシウムについてはチェルノブイリの1/2くらいとしていますが、他はどうなんでしょうかね。
何せ、キュリウムもプルトニムウムもストロンチウムも、あれもこれも飛び出してしまったんですけど!?
まぁ、こんなわけで、東電の報告は大嘘つきだということになりますね。
ところで、保安院が昨年発表した77京Bqは1~3号機までの総数ですから、それに4号機の放出分を東電は追加したということだろうと思います。
帳尻を合わせようという、ずる賢い計算が働いているようです。
ここで1号機と3号機の爆発の模様をみて、思い出していただきましょう!
http://www.youtube.com/watch?v=1Q3ljfLvHww&feature=player_embedded
ほんの<チョッピリ!!>ものが飛んでいますね・・・3号機の爆発はスカイツリーの高さまで上がったそうですが。
違う内容で書こうと思っていたのですけど、東電の報告記事を発見しましたので、検討してみました。
また、お会いしましょう。
一刀斎は全ての原子力発電所の即時廃止を支持します!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます