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なぜ『真央』なのか?

2007-12-17 13:25:41 | 言葉と文化
今朝の岐阜新聞の1面には「真央、2年連続『銀』」、16面には「真央、フリーで本領」という見出しの記事が載りました。
フィギュアスケートのグランプリ・ファイナルでの浅田真央選手の試合結果です。

なぜ、「浅田」ではなく、「真央」なんでしょうか?
彼女のお姉さんも現役選手だから、ではありませんよね。
日本経済新聞では、39面に、「浅田、涙の2位」という見出しです。
名字が同じ選手がいる場合、ファーストネームのはじめの1文字を小さくして付け加えるのが普通です。

森田浩之著「スポーツニュースは恐い 刷り込まれる<日本人>」(生活人新書、NHK出版)の第2章のタイトルは、「女子選手に向けるオヤジな目線」。
森田氏によると、

「ファーストネームや愛称で呼ぶのは、親しみをこめている場合もあるが、たいてい社会の『劣位者(弱者)』に向けられ、相手を子供扱いしていることが多い。
 意識するとしないとにかかわらず、スポーツニュースは女子選手を子供扱いしてしまっている。『無意識のセクハラ』の始まりである。」

そうかもしれません。
安藤美姫選手も、「安藤」ではなく、「美姫」と書かれることが多いですものね。
同じように、「愛ちゃん」だとか「藍」、「さくら」なんて活字もよく見ますよね。

でも、ちょっと待てよ。
荒川静香選手、中野友加里選手、村主章枝選手はどうなんだ?
あんまりファーストネームで呼ばれないんじゃないでしょうか?
何が違うかというと、キャラクターの違い、つまりアイドル性が強いかどうかじゃないでしょうか?
もちろん、アイドルは、マスコミが作り上げてはいるのでしょうが。