袴田事件、検察即時抗告=再審決定に不服、高裁で審理継続
1966年に静岡県で一家4人が殺害された「袴田事件」で、死刑が確定した袴田巌さん(78)の再審開始を認めた静岡地裁の決定を不服として、静岡地検は31日、東京高裁に即時抗告した。
再審の可否をめぐる審理が高裁で続くことになった。抗告が認められれば、再審決定は取り消される。
地裁は27日、確定判決が犯行着衣と認定した5点の衣類をめぐるDNA型鑑定結果などから、「最重要証拠であった5点の衣類が捏造(ねつぞう)された疑い がある」などと判断し、再審開始を認めた。弁護側と検察側が推薦した専門家2人の鑑定結果が分かれ、決定は「弁護側の方がより信頼性の高い検査方法を用い ている」と認定した。
即時抗告審では、検察側が再鑑定を求める可能性もあり、高裁の判断が注目される。高裁の決定までには、最低でも数カ月はかかるとみられる。(2014/03/31-17:17)
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