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Listening:ストーカー、治療に重点 特有心理 再犯防止で警察庁

2014年01月28日 | 事故・事件・災害

2014年01月28日

 東京都三鷹市の女子高生殺人事件で、殺人罪などで起訴された元交際相手の池永チャールストーマス被告 (21)が勾留先の立川拘置所(東京都立川市)で毎日新聞の取材に応じた。池永被告はストーカー行為や殺害の理由について「復縁ではなく、連絡を取り続け たかった。彼女の死を考えると楽になった」などと述べた。こうした発言に象徴されるストーカー加害者の心理を巡っては、刑罰だけでは再犯を防げないとの指 摘があることから、警察庁は来年度から加害者の治療に向けた研究に乗り出す。

 今月24日に面会に応じた池永被告は、丸刈りが少し伸びた髪形で上下ジャージー姿。質問に一つ一つ言葉を選びながら答えた。

 女子生徒に電話やメールで執拗(しつよう)に連絡を取った理由について、復縁目的ではないと強調。ストーカー行為は犯罪と認識していたとした上で、「(連絡が途絶えて)すべてを手放すのは勇気がいる。連絡の強要はした」と話した。

 こうした説明について、加害者治療に実績のある精神科医の福井裕輝さん(44)は「ストーカー加害者は 相手に対する愛情と憎しみが共存し、感情を整理できない場合が多い。池永被告にも同様の傾向がうかがえる」と指摘する。自分を拒絶して苦しめる相手を不幸 に陥れることで心の痛みを和らげる−−という自分勝手な思考は、ストーカーに特有という。

 常磐大大学院の諸沢英道教授(被害者学)も「殺害することで、女性が他の人のところに行ってしまうとい う苦しみがなくなると考えたのだろう」と分析。その上で復縁の望みを否定している部分に、加害者に共通する都合の良さを強く感じるという。「当時は感情の 赴くままにやったことを事件後に理性的に説明をつけようとしている。加害者は自分の行為を正当化しがちで、復縁を望んでいないとの説明は虚偽の可能性が高 い」とみる。

 殺害を決意したきっかけに警察の介入を挙げていることについて、福井さんは「拒絶は加害者が最も傷つく 行為で、逆恨みになりやすい」と指摘。諸沢教授は「警察の介入を知ったからといって、すぐに重大事件に発展するケースは少ない。女性に連絡を取りたいなら 殺害する必要はなく、裁判を意識した発言では」と語った。【松本惇、林奈緒美】

 ◇警視庁で先行研究

 ストーカー加害者を巡っては、警察庁が来年度から警察から警告を受けた加害者に精神科医の診察を受ける よう促す取り組みを始める。被害の防止策として、刑事司法上の手続きだけでは十分とはいえないと判断したためで、治療の効果を検証したいとしている。当面 は警視庁管内でのみ実施する方針で、2014年度予算案に加害者数十人分の治療に向けた研究費用として約1100万円を計上した。

 警察庁によると、警告した加害者に対し、被害者の了解を取ったうえで定期的なカウンセリングの受診などを促す。実際に受診するかは加害者の自由で、費用を警察庁が負担する仕組み。

 実際の診察には福井裕輝医師らがあたるとみられ、まずは東京都内に限った実施となる見通し。

 同庁幹部は「海外の取り組みも参考に効果的な手法を研究したい」としている。【川辺康広】

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