習主席「領土尊重を」=米中戦略・経済対話が開幕
【北京時事】米中両政府が外交課題や経済問題などについて話し合う第6回米中戦略・経済対話が9日、北京で開幕した。開幕式典で演説した習近平国家主席 は「互いの主権と領土を尊重し、矛盾や摩擦をコントロールしなければならない」と述べ、日本やフィリピンなどとの対立を念頭に米国のアジアへの干渉をけん 制した。
習主席は「中米が対抗すれば両国と世界に災難をもたらす。広大な太平洋には中米二つの大国を受け入れる十分な空間がある」と米中の共存を強調した上で、経済分野や対テロでの協力関係強化に期待を示した。
一方、ケリー国務長官は米国のアジア回帰と関連して「米国は中国を封じ込めるつもりはない。2大経済大国として互いに理解する必要がある」と訴えた。(2014/07/09-12:27)