米大統領がイスラエル占領地の一部維持容認、境界線問題で

http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-21234620110523
米大統領がイスラエル占領地の一部維持容認、境界線問題で
　［ワシントン　２２日　ロイター］　オバマ米大統領は２２日、イスラエル系の有力ロビー団体の総会で演説し、将来のパレスチナ国家との国境が１９６７年の第３次中東戦争以前の境界線に基づくべきだとした自身の考えについて、イスラエル側が占領地から完全撤退する必要はないとの認識を示した。

　オバマ大統領は米イスラエル広報委員会（ＡＩＰＡＣ）の総会で、１９日の中東政策演説で示したユダヤ人入植地からの撤退案が和平交渉の出発点とすべきとの考えを改めて強調。

　一方で、両者がやがて領土交渉を含んだ合意に到達できることを期待すると述べ、イスラエルが占領地に建設した入植地について、その一部は維持することを認められるべきだとの見解も示した。

　イスラエルのネタニヤフ首相は、この日のオバマ大統領の発言を受けて、「和平交渉の再開に向けた道筋を探すため、大統領と協力することを決意した」との声明を発表した。