パナマ運河、拡張工事中断=追加費用めぐり対立深刻化
【サンパウロ時事】パナマ運河庁は5日、運河拡張工事を請け負った欧州企業中心のコンソーシアム(企業連合)が工事を中断したと発表した。工事の追加費 用の負担をめぐる交渉は、4日の期限後も激しいせめぎ合いが続いているとみられるが、決裂すれば、海上物流の大きな前進が期待される工事の完成は3~5年 遅れることも懸念される。
現在の約3倍の規模のコンテナ船航行を可能にする拡張工事は2009年、スペインやイタリアの大手建設会社などが31億2000万ドル(約3164億円)で落札。工事の遅れから、完成は当初の予定より1年ずれ込み、15年になることが既に決まっている。
パナマ運河庁は5日「工事再開を求める」との声明を発表。引き続き交渉を続けていく方針を示した。コンソーシアムは「交渉の決裂は工事完成の遅れにつなが るだけでなく、地元の1万人の雇用を失うことにもなる」と警告しており、水面下で駆け引きは続いているもようだ。(2014/02/06-09
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます