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オウム中川死刑囚:「サリン5倍の毒ガス製造」米専門家に

2014年01月28日 | カルト・宗教・レイシズム・ファシズム

毎日新聞 2014年01月28日 15時00分

教団による化学兵器製造の経過を英語で説明した資料。「GF」がシクロサリンを指す。中川死刑囚側から2012年夏にトゥー名誉教授に送られた
教団による化学兵器製造の経過を英語で説明した資料。「GF」がシクロサリンを指す。中川死刑囚側から2012年夏にトゥー名誉教授に送られた
トゥー名誉教授
トゥー名誉教授

 オウム真理教が地下鉄サリン事件(1995年3月)の約1年前、サリンの約5倍の毒性がある有機リン系 神経ガス「シクロサリン」を製造していた疑いがあることが分かった。元信者の中川智正死刑囚(51)が、化学テロ対策などを研究するために面会した米コロ ラド州立大学のアンソニー・トゥー名誉教授(生物化学)に明かした。トゥー名誉教授は「教団元幹部には死刑囚が多い。事件を教訓にするためにも専門家が事 実を引き出し、記録に残すべきだ」と指摘する。【岸達也】

 教団は一連の事件でサリンとVXガスの2種類の神経ガスを使用したことが確認されているが、シクロサリ ン製造の疑惑が浮上したのは初めて。地下鉄サリン事件前は猛毒の神経ガスの製造や所持を直接取り締まる法律がなく、事件に使用されなかった場合は捜査の対 象外となったため、教団が製造した化学兵器の全容が解明されていないとの指摘が根強くある。

 捜査関係者によると、オウム捜査の際、トゥー名誉教授が日本の警察当局に土壌からサリン残留物を検出する方法を伝え、警察は山梨県内の教団施設でサリンが生成されたことを突き止めたという。

 中川死刑囚は土谷正実死刑囚(49)らと共に化学兵器製造の中心人物だったとされ、松本・地下鉄両サリ ン事件など11事件に関与したとして死刑が確定した。トゥー名誉教授は研究目的で面会を申し込み、2011年12月~昨年10月、東京拘置所で計4回にわ たって中川死刑囚に会った。

 トゥー名誉教授が明かした中川死刑囚の証言によると、教団は94年4月、山梨県上九一色村(現・富士河 口湖町)の土谷死刑囚の実験棟でシクロサリン約20グラムを製造した。同じ有機リン系神経ガスのソマン、タブンについても同量生成したという。いずれも事 件には使われず、その後廃棄されたとみられる。

 捜査関係者によると、教団は93年ごろから化学兵器の研究を始め、シクロサリンを製造したとされる時期 には既にサリン製造に成功していた。トゥー名誉教授によると、サリンと原料は異なるが、サリンの製造技術があればシクロサリン生成も可能。トゥー名誉教授 は面会で知った化学兵器の開発状況などを「サリン事件 科学者の目でテロの真相に迫る」(東京化学同人社)として近く出版する。

 中川死刑囚の代理人弁護士は取材に「面会の状況や内容などは明らかにできない」としている。

 【ことば】シクロサリン

サリンと同種の有機リン系神経ガス。サリンに比べると揮発性が低く重いため、滞留しやすい性質がある。毒性はサリンの約5倍とされる。同じ有機リン系神経ガスのタブン、ソマンとともに、ドイツが化学兵器に使用する目的で第二次世界大戦前後に開発を主導したとされている。



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