myminicity

ネットゲームを始めました アクセスに応じて町が発展します ので 皆さんのぞいて下さい
今では相当変わってますけど

The Clash - Revolution Rock

メルトダウン

ウクライナをカオスに向かわせる米国の無節操

2014年07月11日 | 国際
10 7月 2014, 19:08
ウクライナをカオスに向かわせる米国の無節操

 ウクライナ当局は、欧米がヤヌコヴィチ大統領に対し行うのを禁じた事を しようとしている。彼らは、ウクライナ革命のシンボルとなった独立広場(マイダン)から人々を追い出そうとしているのだ。南部・東部での内戦に苦しむこの 国は、今や完全なカオスの中に沈む可能性がある。

   9日、ウクライナのヴィタリイ・ヤレマ検事総長は、同国内務省及び保安庁指導部に対し「マイダンの活動家と自分達を同一視する人々」から首都キエフ中心部 を解放する措置を講ずるよう委任した。昨年2014年秋から今年2014年初めまで、キエフ中心部には何万もの人々が集まり、ウクライナにとって屈辱的な EUとの連合協定調印を拒否したヤヌコヴィチ氏の辞任を求めていた。その後2月、彼はキエフから逃げ出し、5月にウクライナはポロシェンコという新しい大 統領を選び出した。しかし今もマイダンには、ウクライナ「革命」の参加者達が住むテントが残っている。彼らは単にそこに居ついているわけではなく、新政権 を益々イラつかせるような行動を展開している。マイダンの人々は、価格や税率の上昇や失業の増加に不満を表し、あるオリガルヒ(訳注;旧ソ連の資本主義化 の過程で形成された政治的影響力を有する寡頭資本家)から別のオリガルヒに、単に権力が移っただけではないかと訴えている。それ以外にマイダンの人々は、 国の南部・東部地域でウクライナ軍は「親ロシア分離主義者」らに対し、もっと積極的に行動するよう求めている。

 そう した広場の求めに応じて、キエフ当局は、人的物的に巨大な損失をもたらし、南部・東部地域(ドンバス)が破壊されつくされるような事を行う可能性がある。 しかしキエフ当局は、破綻へと転がり落ちる経済に歯止めをかけることはできないだろう。そんな中、キエフ政府は、市の中心部から自分達を批判する人々を排 除し、問題をもっと簡単に解決する事を決めた。一方マイダンの人々は、マイダン(中央広場)から去って行きたいとは考えていないし、自分達が占拠した政府 の建物を明け渡すつもりもない(反ヤヌコヴィチ抗議運動の際、在野勢力は、事実上非武装だった警察に対する暴徒的集団攻撃や「民主主義」を目指す革命的戦 いのデモンストレーション同様、そうした占拠を奨励していた)。それゆえ現在、権力者となった在野勢力は、マイダン解散のため武力を行使すると威嚇したの だ。つまり彼らは、欧米がかつて、合法的に選ばれたヤヌコヴィチ大統領には、ハーグの国際司法裁判所に訴えると脅し、やらせなかった、秩序を守るための行 動をするつもりなのだ。

 これは、所謂ダブルスタンダードである。こうした例は、まだまだある。オリガルヒであったヤ ヌコヴィチ氏には、憲法秩序を確立するため集会を解散させることは許されなかったが、別のオリガルヒであるポロシェンコ氏には、それが許されている。マイ ダンの人々なら、建物を占拠したり、国の治安機関を攻撃できるが、南部・東部の義勇兵がそれをするとテロ行為とされる。シリアのアサド大統領は、化学兵器 を使用するテロリストらに対抗するため武力を用いる事は許されないが、ウクライナのポロシェンコ大統領は、どんなテロ行為もしていない義勇兵達を武力で殲 滅してもよいし、重砲や戦車、ロケットランチャー、爆撃機やヘリコプターの助けを借りて、一般住民を殺しても構わない。コソヴォは、NATO軍部隊によっ てずたずたに引き裂かれたユーゴスラヴィアから分離できるが、権力の座にナチスまがいの輩がついたウクライナから、クリミアあるいはドンバスは離れてはな らない。

 今回のような、世界の諸問題を米国とその同盟国の利益のために解決しようとする極めて単純なアプローチは、 事実上ソ連邦と社会主義陣営崩壊の瞬間から用いられている。そうしたアプローチが、肯定的結果をもたらす事などあるだろうか! 米国が、ダブルスタンダー ドの原則を用いて、自らのルールを課したところではすべて、秩序が打ち立てられるどころか、カオスが支配している。そのもっとも最近の例が、イラクだ。そ して今度は、ウクライナがそうなろうとしている。現在ウクライナでは、キエフ当局に忠実な軍部隊が、義勇軍相手に苦戦を続けている。町や村を破壊し、平和 に暮らしていた一般住民を殺戮し、ロシアに救いを求めて流れ込む何万人もの難民を生み出しながらも、彼らの作戦はうまく行っていない。中でもとりわけ「懲 罰作戦」に精を出しているのは、ウクライナ国家親衛隊や半分私設の様々な武装大隊で、彼らは皆マイダンの元活動家達だ。もしポロシェンコ大統領が、米国や EUの道徳的支援のもと再び、キエフの中央広場から自分の戦友達を力で追い払うとするなら、彼らはどういった行動に出るだろうか? 彼らはすでに何度か、 キエフ当局に武器を向け、彼らの意見によれば「マイダン革命」を裏切った新当局を「解体する」と脅している。現在彼らは、そうした脅迫を抑えるだろう。そ うなると、ウクライナは、完全なカオスへと陥る。おそらくそうなって、世界は初めて、ウクライナが災難に陥った本当の罪は、ロシアにではなく、ああした 「革命」すべてを吹き込み、支援してきた米国にあると理解するに違いない。
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/2014_07_10/274489601/