タミフルにまつわる話題２

インフルエンザの特効薬として知られているタミフルの副作用が大きな社会問題となっています。１０代を中心として服用者の異常行動ですが、厚生労働省が、調査結果を発表しました。

タミフルの副作用や安全性を再検討する薬事・食品衛生審議会の安全対策調査会によりますと、輸入販売元の製薬会社より報告された１０７９人の副作用を精査したところ、飛び降りや転落などの「異常な行動」は１２８人で起きており、未成年が８割近くを占めていたそうです。ただし、タミフルを服用していない患者でも異常行動が認められた事例もあり、調査会でも「服用していない患者に、どの程度、異常な行動が起きるのかデータが必要」といった意見がでたそうです。

２年前にインフルエンザに罹った際タミフルのおかげで２日程度で熱が下がりましたし、確かに有効な薬ではあると思います。また、副作用の報告事例も広く服用されているからこそだと思います。一方でタミフル服用との因果関係が確定したわけではありませんが、異常行動が原因で命を落とされたことも事実であり、不要な投与は控えることと、投与後の経過観察を行うことは今後必要になってくるかもしれません。また最近遺伝子の微妙な差で薬効や副作用が出たりでなかったりする事例がありますので、将来的に異常行動を起こす患者さんが遺伝子的に特定できれば、より効果的な治療も可能になるのではないかと思います。

またタミフルが広く投与されていると書きましたが、その結果タミフル耐性のウイルスが発生し、人から人へ感染が始まったとの報告も始まっています。
タミフル耐性ウイルス、人から人へ感染か（読売新聞）

実は昨年もほぼ同じ内容の記事を書いています。
タミフルにまつわる話題

東国原宮崎県知事もタミフルに関する話で物議を醸しています。

タミフルの話題は季節の話題なのかもしれません。

タミフル「異常な行動」１２８人　副作用の調査開始(朝日新聞) - goo ニュース