ピロリ菌といえば胃に住み着き、胃潰瘍の原因となっている細菌で、胃がんとの関連が注目されていますが、ピロリ菌が作り出すたんぱく質が発ガンを引き起こすことが北海道大学の研究で明らかになりました。
ピロリ菌は「CagA」と呼ばれるたんぱく質を作り出しますが、遺伝子操作によってこのCagAを全身の細胞で産生するようにしたマウス222匹を調査した結果、2匹は約1年半後には胃がんを、4匹は小腸がんを発症したそうです。また17匹が白血病などの血液がんを発症し、胃がん以外の発ガンにも関わる可能性があるとのことです。
しかしながら、胃の内部に住み着いたピロリ菌がCagAを産生している実際の状況に比較して全身の細胞がCagAを産生している状況というのは余りにも極端ではないかと思います。さらに年月をかけて追跡していけば、ガンを発症するマウスも増えていく可能性は高いですが。
わが国では、40歳以上の70~80%がこのピロリ菌に感染していると言われていますが、この研究結果を受けて、ピロリ菌の感染者は直ちにピロリ菌除菌を行わなければならないか、というとそうは思えません。ただ、繰り返し胃潰瘍を起こしたり、胃がんがやはり気になるという方はピロリ菌感染の有無を調査して、医師と相談のもとピロリ菌の除菌をすることが胃がんの予防になるかもしれません。胃がん予防のためピロリ菌感染の慢性胃炎に対してピロリ菌除菌を推奨する専門家もいるようです。ただし、胃潰瘍・十二指腸潰瘍のないピロリ菌除菌には健康保険が適用されないそうです。
ピロリ菌の検査は内視鏡で胃の組織を採取して感染の有無を調べる方法と尿素を投与してその後呼気を分析して尿素が分解した二酸化炭素の量を調べる方法などがありますが、後者の方法が簡便で精度が高いため主流となりつつあるそうです。
なおピロリ菌の除菌としては胃酸を押さえる物質(プロトンポンプ阻害薬やH2ブロッカー)と2種類の抗生物質(例えばアモキシシリンとクラリスロマイシン)を使用する3剤併用療法があります。
日本人の国民病の一つである胃がんについて更に研究が進み、より有効な予防法が早く見つかることを期待しています。
ピロリ菌タンパク質でがん 北大グループ、マウス実験で確認(共同通信) - goo ニュース
ピロリ菌は「CagA」と呼ばれるたんぱく質を作り出しますが、遺伝子操作によってこのCagAを全身の細胞で産生するようにしたマウス222匹を調査した結果、2匹は約1年半後には胃がんを、4匹は小腸がんを発症したそうです。また17匹が白血病などの血液がんを発症し、胃がん以外の発ガンにも関わる可能性があるとのことです。
しかしながら、胃の内部に住み着いたピロリ菌がCagAを産生している実際の状況に比較して全身の細胞がCagAを産生している状況というのは余りにも極端ではないかと思います。さらに年月をかけて追跡していけば、ガンを発症するマウスも増えていく可能性は高いですが。
わが国では、40歳以上の70~80%がこのピロリ菌に感染していると言われていますが、この研究結果を受けて、ピロリ菌の感染者は直ちにピロリ菌除菌を行わなければならないか、というとそうは思えません。ただ、繰り返し胃潰瘍を起こしたり、胃がんがやはり気になるという方はピロリ菌感染の有無を調査して、医師と相談のもとピロリ菌の除菌をすることが胃がんの予防になるかもしれません。胃がん予防のためピロリ菌感染の慢性胃炎に対してピロリ菌除菌を推奨する専門家もいるようです。ただし、胃潰瘍・十二指腸潰瘍のないピロリ菌除菌には健康保険が適用されないそうです。
ピロリ菌の検査は内視鏡で胃の組織を採取して感染の有無を調べる方法と尿素を投与してその後呼気を分析して尿素が分解した二酸化炭素の量を調べる方法などがありますが、後者の方法が簡便で精度が高いため主流となりつつあるそうです。
なおピロリ菌の除菌としては胃酸を押さえる物質(プロトンポンプ阻害薬やH2ブロッカー)と2種類の抗生物質(例えばアモキシシリンとクラリスロマイシン)を使用する3剤併用療法があります。
日本人の国民病の一つである胃がんについて更に研究が進み、より有効な予防法が早く見つかることを期待しています。
ピロリ菌タンパク質でがん 北大グループ、マウス実験で確認(共同通信) - goo ニュース
ちなみにがん細胞いが最も増殖するのが35度付近と言うことで、平熱が低い人は要注意だそうです...
確かに予防できるならそっちのほうが安心ですよねえ...
ガンの罹患率も更に増加するかもしれませんね。
またストレス、食生活、化学物質の暴露、運動不足など、
ガンの危険因子が増え続けているように思われます。
生活習慣病と言われていますし、生活習慣の中の
危険因子を取り除いていくことが、今のところ
最も有効な予防法に思えます。