私は、普段あまり大きな声で話をするタイプではない。
声も普通の女の人よりは低めで、こもったような話し方をする。
訓練やアジリティーを始めたころは、「大きな声で!!」とか、「ハッキリと!!」とか
注意されるのが嫌で嫌で仕方なかった。。。
小学生の時に、スパルタな女教師に同じことを言われ、とっても嫌な経験をしたことがある。
私自身は、活発で明朗快活な誰にでも好かれる女子はちょっと苦手で、
個性的でちょっと変わってる、癖のある子の方が、なんとなく気が合う感じでした。
なので、何をするにもダラダラ~、ノロノロ~だったわけです。
ドッグスポーツとかやってると、運動神経も抜群だったんでしょ~とか言われるけど、
体育の時間は、お腹が痛くなったり、運動会なんてこの世から消えてなくなれば
どんなに良いだろうと思ってた。
それが大人になって、犬を飼って、急にカツゼツ良くなれったって~って思ってたわけです。
ところが、小さな声で「スワレ・・・」とか言っても通じない訳ですよ。。。
そして、練習嫌いの欧介兄さんは、それでなくてもテンション低いのに、
ダラダラ~っと「スワレ~・・・」とか言っても盛り下がる一方。。。
自分を180度変えることにいたしました。
誰が聞いても、「吠えろ」だし、誰が聞いても、「ヤメ」だと思います。
この誰が聞いてもって言う所が重要です。
他の人が聞いてわからないコマンドは、犬にも伝わらないと思った方がイイです。
誰が聞いてもわからないコマンドは、犬を混乱させるし、犬に対して不親切です。
私は、まだ確実ではないコマンドを教え込むときに、
犬にこれから何をするか、何をして欲しいか、説明をします。
例えば、行進中のフセをする場合、「次はフセをするよ~」などと言って、
前振りをしておきます。
歩きだしたら、ヒントは与えずに自分のタイミングで「フセ」をかけます。
失敗をさせずに1声符で行動を取らせるようにして、言葉と動きを刷り込みます。
また、どんなコマンドにも瞬時に対応できる練習は、単純にスワレやフセ、タッテなど、
ランダムに声をかけ、試すような気持ちを極力排除してゲームのように行います。
どんな時も、犬を試すような練習方法は選択しません。
コマンドを私は、日本語で教えています。
咄嗟の時に、すぐに口をついて出るようにという理由のほかに、
感情移入しやすいという点で日本語を選択しています。
どちらでも、または何語でも構わないと思うのですが、
早口で「スワレッ」じゃなくて、「スワレ」の方が犬に親切。
「ホエロッ」じゃなくて「ホエロ」の方が犬に分かりやすい。
細かいことのようだけど、伝わらなければ、結局は犬が失敗をし、
それを飼い主はガッカリするのだ。
そんなことで、犬を疲れさせるならハッキリと分かりやすい口調で言ってあげよう!!
犬に優しい、ストレスのないトレーニングとは、私はこういうことだと思うのです。
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