to be with my dogs

犬と私と羊...合言葉は「自然体」

探せ!!ゲーム

2011年05月12日 | 救助犬

欧介に「探せ!!」というコマンドを教えた時に、

ウチでは、オモチャを家具の隙間などに隠して、探させるゲームをしました。

最初は、オモチャを家具の脇に見えるように置いて、「探せ!!」といって

持ってきたら「すご~い!!」「あった~~!」って大喜びしてました。

見えるんだから当たり前なんだけど、メッチャ喜んであげる。

次第に、探したくて、ゲームをしたくて興奮するようになってきます。

そうしたら、少しだけ見えないようにオモチャを置いたりして、難しくする。

探せないときは、近くまで行ったりして、

「あるかな~?」「探せだよ~」とかワクワクするような言葉を添えて、ヒントをだしてあげる。

だんだん難易度を上げていくと、一生懸命探す姿がとってもカワイイ。

かわいいけど、かなりの興奮状態なので、ドタバタとウルサイですが、

まぁ、これも犬と楽しくゲームができるのですから、問題ないと言えば無い(笑)

 

その時、オモチャは必ず隠したオモチャを持ってこさせる。

犬は頭が良いので、いつもおもちゃ箱にオモチャがあることを知っていて、

探せないと、そこから持ってこようとすることもある。

飼い主は、ちょっとがっかりして、「やっぱ、無理??」って諦めちゃうんだけど、

犬をおもちゃ箱から離れさせて、隠したところへ導いて、

あくまでも、遊びなのでイライラせずに、「こっちを探してごらん」と探し出させる。

そして、探し出せると、飼い主の言った通り探してみたら、「あった~~」っとなるわけです。

「ママが言った方向にあったでしょ~」などと言いながら、

見つけられたことを一緒に喜び、共同作業することで得た達成感をともに味わってください。

 

時には、野外でも便利?に使えるコマンドです。 

ある時、ボールを草むらで見失っちゃった時があって、

何の気なしに、「探せ!!」って言ったら、必死に探して、探し続けて、持ってきました。

それから、ボールは失くさなくなりました。

蒼太くんが、足の肉球を怪我してしまった時に、靴を履かせていたのですが、

靴が草むらで脱げてしまい失くしてしまった時も、欧介にもう片方の靴の匂いを嗅がせて、

「探せ!!」って冗談みたいに言って、私たちも散々探して、

無理だねって諦めかけた時に、欧介が私の横で靴をくわえて座ってたっけ。。。

 

欧介の場合、救助犬として訓練を始めた時に、こんな楽しい遊びの延長に思えたのでしょう。

救助犬は、嗅覚を使って仕事をしますが、犬にとって仕事は楽しいことでなければならない。

遊びの延長なのだ。

 

救助犬に限らず、「臭気選別」という鼻を使った作業がある。

これは、警察犬の訓練の一つですが、同じ白い布が置いてあるテーブルから

匂いの付いた布だけを探して持って帰ると言うもの。

こういった基礎になるのが、特定の物をがぎ分けて持ってくるという遊びだ。

遊びが楽しければ、いろんな可能性が広がるのだ。

 

「探せ!!」ゲーム、

ぜひ、雨の日のお家の中での遊び(トレーニング)として、お薦めします。 


救助犬への道(隠れている人を探す)

2011年04月12日 | 救助犬

昨日の続きをお話しましょう。

 

いよいよ、瓦礫の中にいる人を探すのですが、いきなり隠れても犬は探せません。

まずは、告知BOXという箱の中に人(遭難者)が入るのですが、

入り口を開けたまま入って、犬にもその状態を見せます。

しゃがんだ状態でやっていたことを、箱の中に身体を入れている人を探すわけです。

これだと、まだ探してるという感じはしませんね。

これを根気強く繰り返すことで、犬の探したいと言うモチベーションを上げていくわけです。

 

いよいよ箱の扉を閉めていくのですが、やはりいきなりは閉めません。

遭難者が入って行く様子を犬は見ています。

扉は少し隙間を開けておきます。

犬が駆け寄ると、隙間から遭難者をすぐに確認できるようにします。

 

箱に慣れてきたら、別の場所にも隠れます。扉は少し開けて。

これを繰り返すことで、犬は狭いところに閉じ込められている人を探すのだと

理解していきます。

姿が見えなくなることで、鼻を使うようにもなっていきます。

最初は、隙間から目視して吠えていますが、徐々に効率よく探すために鼻を使いはじめます。

犬が、自分自身の素晴らしい能力に気付く瞬間でもあります。

ワクワクしますね。

 

少しづつ、犬には見せないで隠れるとか、扉を閉めるとか、

少し難易度を上げて、瓦礫を乗り越えた先に隠れるなど、

いろんな状況を想定しながら、訓練をしていきます。

難易度を上げていくと、当然、仮想遭難者に到達できるまでの時間が長くなり、

モチベーションが保てなくなってくる可能性もあります。

仮想遭難者に指示をして、声をかけて、犬にヒントを与えてあげることもします。

姿は見えずとも、声を頼りに探し出せたことで、犬にとっては引き出しが増える訳です。

 

救助した時は、仮想遭難者に十分に褒めてご褒美、または遊んでもらうようにします。

その際、ハンドラーは、声をかけたり褒めたりせずに、あくまでも仮想遭難者にまかせます。

これは、探すことと探し出したことで、報酬を得られたと犬に思わせるためです。

目的の強化ですね。

ハンドラーが褒めたり、ご褒美をあげると犬はあくまでも

ハンドラーのために働くという意識になりがちです。

ハンドラーに対する依存度も高くなりかねない。

目的は、救助ですから、救助する喜びを犬が感じることができるようにします。

 

災害救助犬になるために欧介としてきたことのほんの1部分を書いただけですが、

少しでも興味を持っていただけると、うれしいです。

 

今回の震災で海外からも多くの災害救助犬がやってきて被災地域で活動をしました。

日本の災害救助犬の活動も報道などで紹介され、注目を集めています。

「ウチの犬も救助犬に」と、思っていただいている方もいると思います。

しかしながら、救助犬の育成は時間がかかります。

日々積み重ね、根気強く努力をしていかなければならず、大変なことです。

被災地の復興も長期に渡ることと思われます。

今だけじゃない、1年後も2年後も続けていく支援が必要です。

もしも、継続していく支援をと考えていただけるのであれば、

災害救助犬の育成もそのひとつだと思います。

 

欧介兄さんは、次回また救助犬の試験を受けれるかどうかはわかりませんが、

体力の続く限り、精神力の続く限り、欧介が捜索したいと思っているかぎり、

かかわり、継続していくことができれば、それも協力・支援の一つなのかなと思っています。

 

RDTA救助犬訓練士会http://www.rdta.or.jp/


欧介はどうやって災害救助犬のはしくれになったか?

2011年04月11日 | 救助犬

欧介兄さんは、8歳の時から災害救助犬の適性試験を受けて、

瓦礫部門と広域部門の両方に合格しています。

だからと言って、救助犬として活躍できるかと言うと、

ココからさらに何段階の試験を受けないと、最前線で働く犬にはなれません。

欧介兄さんの年齢を考えると、今既に10歳なので、

もうステップアップは、考えたくても考えることができません。

今回のような大きな地震が起こると、災害救助犬の育成の重要性をさらに感じます。

また、これから災害救助犬を育ててみようと思った方も多いのではないでしょうか。

では、欧介兄さんがほんの少しですが、挑戦した救助犬への道をお話しましょう。

 

前回の記事でもお話したように、犬と何かチャレンジしていくために

何よりも必要なものは、オビディエンス(訓練)です。

訓練は、形だけ整えるような訓練じゃなくて、犬の強い集中力を育てるための

訓練をしなければいけません。

欧介兄さんは、おやつに対して、物凄い執着心がありました。

ボールが好きな子は、このボールに強い執着を持たせるようにしていきます。

強い執着は、そのものに対して強い集中を作ります。

その集中力を養うためにおやつやボールに執着させるのです。

(執着しすぎて、唸ったり攻撃したりする問題は、また違うお話なので、ここでは触れません)

 

災害救助犬の場合は、生きている人を探すと言うのが目的です。

まずは、吠えて、生きている人がいることをハンドラーに知らせることを教えます。

「吠えろ」などのコマンドで犬が吠えることができるようにします。

よく吠える犬なら、吠えた時に、普通なら叱るところを、めちゃくちゃ褒めてご褒美~。

その時に「吠えろ」などのコマンドをかぶせていくと、指示で吠えるようになります。

吠えない犬の場合、先ほどのおやつやボールに対する執着を利用して、

興奮させ、「ウゥ・・」と、なんとか声を出させます。

それを根気強く褒めていくと声が出るようになります。

犬は吠えることでより興奮をしますので、救助犬のような強い集中を必要とする作業の場合、

人を見つけた時に吠えることで、その集中から一気に解放される意味もあると思います。

どうしても吠えることができない犬の場合は、また違った告知の方法もあるので、

諦める必要はありません。

 

指示で吠えることができるようになったら、人(遭難者)が、おやつやボールを見せながら、

しゃがむなどの低い姿勢をとり、ハンドラーは犬をあおります。

人(遭難者)のところに犬が行きたい!行ったらおやつがもらえるボールで遊んでもらえると

強く思わせることで、救助犬への1歩が始まります。

この時、人(遭難者)が低い姿勢をとるのは、瓦礫などの狭いところに閉じ込められている

場合を想定しています。

犬は、閉じ込められている人や、自分を探して欲しいと願っている人の

匂いを嗅ぎわけるようになっていきます。

捜索現場では、多くの人が遭難者のために活動します。

その人たちに執着しないように、犬を作っていくわけです。

この部分は、犬の嗅覚の素晴らしい能力の一つですね。

 

そして、人(遭難者)を探したいという欲求を最大限に引き出しておく必要があります。

それは、先日蒼太のアジリティーの記事で書いたように、

1点を貫いてしまうと、弾けてしまうような爆発的な集中を作ると言うことなんです。

天才と何とかは紙一重と言うやつですね。

薄紙一枚を残して、最大限に興奮させて集中させる。

救助犬は、過酷な現場で働かなくてはいけませんので、

メンタルな部分でも強くなければいけません。

「探したい!!」という強いモチベーションを作っておかないと、

長時間の作業では身体も、精神も、もたないのです。

欧介の場合、この時点で、「探せ!」という言葉を聞いただけで、

「ひぃぃ~~~」と声をあげ、武者ぶるいをして、気が狂ったように暴れて、

人(遭難者)のもとへ行こうとしていました。

ハンドラー(o-mama)は、欧介の首輪を掴んで必死に「探せだよ~」と、じらします。

おやつを持っている人(遭難者)がおやつを見せながらしゃがむので、

欧介はすっ飛んで駆け寄ります。

そこで、「吠えろ」と言ってもらい、吠えたらご褒美~を繰り返します。

 

欲だしは、このように最大限に行わなければなりません。

救助犬の場合、ハンドラーの指示のもと探すのはもちろんですが、

犬の自立心も必要になってきます。

なぜなら、ハンドラーの指示のもと、何百メートルも離れた場所を探すことも要求されます。

ハンドラーに依存している犬は、離れたがりません。

自立は、強い欲求とオビディエンスによって養われます。

救助犬の試験に服従作業(オビディエンス)や熟練作業(梯子渡りや障害飛越など)

があるのは、ただ単に言うことが聞けるというだけじゃなくて、

犬の自立を促す、自立を育てるという意味もあるんですよ。

だから、オビディエンス一つとっても、モチベーションへの強い集中と興奮が鍵となるんです。

 

いよいよ、人が瓦礫の中に隠れていくのですが、今日はここまで。

またあした。


地震の時

2011年03月13日 | 救助犬

地震があった金曜日、o-mamaと欧介と蒼太は、訓練所にいました。

丁度、訓練をはじめようとした時に、揺れを感じました。

欧介をグランドの端の救助犬練習用のやぐらの下につないでいたので、

急いでリードを外して、グランドの中央へ移動しました。

遠くに見える建設用のクレーンがつり竿のようにしなって、大きく揺れているのを見ました。

訓練所の建物はかなりボロボロなので、倒れるのでは?と心配になりましたが、

倒れることはありませんでした。

かなり大きな地震だと言うことはわかりましたが、外の広い場所に立っていたので、

屋内にいるよりは、恐怖を感じませんでした。

欧介も蒼太もあまり感じていない様子でした。

その直後、にわかに訓練所内があわただしく動きだしました。

ここは、災害救助犬の「RDTA」の本部です。

情報の収集と出動の準備が始まりました。

o-mamaは、何も役にはたてませんが、O先生や出動なさった方々、犬たちが

最大限の力を発揮して人命救助にあたれることを祈っています。

そして、一人でも多くの命を見つけてください。

 

家に帰る途中、たまたまお休みを取っていたo-papaに連絡を取ろうと思っても、

i-phone全く繋がりません。

メールも送れているようですが、返信はありません。

この状態は、次の日の朝まで続きました。

唯一、ツイッターだけが自分の存在を主張し、ローカルな情報を得る手段でした。

 

家に帰ってくると、庭の燈篭が倒れ、置物が割れてました。

o-papaが珍しく動揺している様子で、o-mamaとワン達を出迎えてくれました。

2階のテレビがキャスターを止めてなかったので、30センチほど前へ移動し、

重い本棚が10㎝ほど前へ動いていました。

テレビの映像を見て、津波の被害の恐ろしさと被害の大きさを知りました。

o-papaが動揺していた意味がわかりました。

とっても心配したのでしょうね。ありがとう♪

結果的には、訓練所にいたことで、ワン達はそれほど恐怖を味合わずにすみました。

2階の状態から想像すると、この中にワン達が居たらと思うと、ゾッとします。

地震対策、真剣に考えないとダメですね。

この地震は、いろんな事を考え直すきっかけになりました。

 


第13回RDTA国際救助犬試験

2010年11月26日 | 救助犬

欧介兄さん救助犬計画ですが、

前回、瓦礫捜索部門の適性試験に合格しましたが、

今回は、広域部門の適性試験に挑戦しました。

 

9月に右前足を痛めて、治ったものの、瓦礫に登るという無理をさせるより、

広域(山岳遭難救助)の方が、自分なりのルートで捜索が可能なので、

広域に変更し挑戦することになりました。

 

とは、言っても、広域に変更したのが11月1日で、

申し込みの締め切りが11月1日だったので、練習もそこそこ。。。

何よりも心配だったのは、山遊びが大好きな欧介だし、

ジャックラッセルだし、、、

欧介捜索隊が出動してしまうのでは?と

誰もが心配する始末。

現場は、関係者以外立ち入り禁止。ビデオも取れませんでした。

こんな森の中を捜索です。

案の定、捜索開始直後は、大好きな山遊びに来た感じでウキウキ。

o-mamaも一応、斜面下に向かって欧介を送りだしたら、

完全に勘違いしてる欧介に獣の匂いでも取られたら?と

斜面上に向かって「探せ!」で送り出した。

ところが、いつも山がある公園で、崖に「登れ!」で

登らせて遊んでいたので、欧介は思いっきり勘違い?!

斜面を登ると楽しそうにこっちを見て「登ったよ!!」と笑顔。

あぁ、もうっ!どうしたら、山遊びじゃないってわかってくれるのかな?

とにかく、「探せ!」で何度も欧介を送り出し、

林の中に入っては、楽しそうにこっちを見てる欧介を呼んで、

左右に振りながら送り出してみる。

何度目かに、人の匂いに当たったのか?

欧介がフト捜索に来ていることに気付いたようすで、

見える範囲で遊んでいた欧介が、林の中に走って消えて行った。

捜索開始だ。

欧介の足音が林の中でカサカサと響く。

その音に聞き耳を立てて欧介の気配を感じる。

音が聞こえなくなるくらい遠くへ行ってしまったようだ。

呼び戻すか?捜索を続けさせるか?迷う。

欧介に任せよう。欧介を信じよう。

そう自分に言い聞かせていると、急に足音が聞こえ出し、

ひょっこり、右の斜面の上から欧介が顔を出した。

その表情を見たときに、「見つけたなら吠えていいんだよ!」

「大丈夫だから、自信を持って吠えなさい。」

と、心の中で欧介と会話をした。

欧介は、それが通じたのか?確かめようとしたのか?

o-mamaのもとへ戻ってきた。

その時に、「見つけたんだな」と感じるものがあった。

「左側に出してみよう!」そう思って、欧介を送り出すと

やはりすぐにo-mamaの前を横切って、右側の斜面へと降りて行った。

確信に変わったとき、欧介の弱いけど吠えようとする声が聞こえた。

遭難者がいる斜面の上から顔を出し、o-mamaを見ていた。

「そうだよ。吠えていいんだよ。」と心で声をかけると、

欧介が視界から消え、再び遭難者のもとで吠えはじめた。

力強く、元気に。

 

なんだか、別の世界に迷い込んだように、心で会話していた。

森の中という自然がそうさせたのか?

欧介と言葉ではない、波動のようなもので会話をしたような

不思議な体験でした。

捜索は、78点で合格。

 

午後は、服従と熟練の試験。

発砲音が苦手な欧介、休止中に鳴る2回の発砲音に耐えられるか?

ココが問題。

しかし、10歳という年齢を考えると克服してまで、

やらせる必要もないと、O先生とも話した結果、

我慢できなかったらできないで良いってことにしました。

休止では、1回目の発砲音で逃げだす子が続出。

欧介は、試験会場に入った途端、過去の経験から発砲を予知してました。

o-mamaはできるだけ、冷静と普通を装い、

休止場所に欧介をフセさせました。

いよいよ発砲1発目、、、やっぱり立ちあがってしまいました。

o-mamaの「フセ」の声で伏せることができたけど、

あとで、講評の時に声符を使ったので、「休止に関しては0点」になると

審査員の先生に言われました。

しかし、2回目の発砲はそのまま伏せて待っていられたので、

よく我慢して耐えてくれ、o-mamaのために頑張ってくれたのだと

感謝の思いで涙が出そうでした。

審査員の先生にも、0点にはなったけど、

今後を考えると、とっても良い経験になったはずだと言っていただきました。

(タイヤの障害は、その日の公開練習で頑張って克服、跳べました)

(こんな大きなドラム缶もラクラク跳べました)

その後の作業もハンドラーのコントロールと服従力で

お互いに乗り切ったと言っていただけて、

今まで苦労して欧介と訓練をしてきたことが、認められたようで

嬉しかった。

結果は、71点でギリギリ合格。

そして、見事、広域捜索部門救助犬適性試験合格です。

メダルもらえて良かったね。

今日1日応援団だった蒼太くんと一緒にメダルを首にかけて

ちょっと誇らしげな欧介兄さんでした。

ポチッとお願いします。→

Atelier sucre sale」に「フェルトのメビウスマフラー」を

UPしました。のぞいてみてね 


瓦礫捜索作業

2010年04月23日 | 救助犬

救助犬適性試験、4回目の挑戦で、

初めて遭難者を見つけることができました。

適性試験みごとに合格です。

そして、最短の捜索時間で遭難者発見でした。

ビデオを見ていただければわかりますが、

最初右の方向に欧介が走って行きますが、ココは捜索範囲外の場所です。

欧介兄さん、まずはチッチをして気持ちを落ち着けたのか?

捜索現場に戻ってきて探し始めます。

o-mamaが呼ぶ声も虚しく、全く聞いてません(T_T)

って、いうか、言うことを聞かないので、呼びたくなかったのですが、

審査員の通訳の方が、「そちらは捜索範囲外ですよ~!!」って、

シツコク言うので、ちょっと呼んでみたんですが、だめでした(*_*;

アジリティーなどでは、排尿排便は失格ですが、

救助犬の場合は失格にはなりません。

ただ、普通は排尿とともに捜索意欲が減退するのが普通のようです。

欧介の場合は、あまり変わらないので許しています。

 

山の斜面の途中で鼻を使って匂いを取っています。

この時点で、欧介は遭難者の位置をほぼ確認したようで、

尻尾が若干振れています。

その後、四角いコンクリートの向こう側の瓦礫に移動して、

集中的に匂いを嗅いで、尻尾を動かしているのがわかります。

発見はしたものの、自信が無いために、一度瓦礫の左側に降りて、

もう一度鼻を使って匂いを確認しています。

再び遭難者のもとへ戻り、いつもより小さい声で吠えはじめました。

ココでo-mamaが手をあげて、審査員に救助に向かうことを知らせます。

欧介の「ママ、早く来てよ」と言っているような表情がうかがえます。

審査員の講評では、最初に発見現場に到達していながら、

吠えずにウロウロしたところが残念と言われました。

しかしながら、捜索意欲、鼻を使った的確な作業は、とっても評価が高い。

吠えて教える段階で、ちょっと自信がなさげなので、

「もう少ししっかり吠えるように訓練して行くと良いでしょう」と

91点をいただくことができました。

 

アジリティーの引退を考え始めたころに、

O先生に提案してもらった救助犬の道でしたが、

欧介にとっては捜索が、今までにない最高のご褒美だったようです。

いつの間にか第二の犬生を運動を兼ねたゲートボールぐらいの感覚で

はじめた救助犬でしたが、欧介にとって天職といえるくらい

熱中できるものになりました。

家庭犬として過ごす犬にとって、このような無二の物を

見つけてあげることができたことは、

欧介にとっても、飼い主であるo-mamaにとっても、

幸せなことだと思います。

今後も年齢が年齢なので、無理なくこの才能を伸ばしてあげられたらと

思っています。

救助犬欧介をこれからも見守ってくださいね。

 

ポチッとお願いします。→

Atelier sucre sale」に「羊毛とドライフラワーのリース」を

UPしました。のぞいてみてね。


国際救助犬適性試験:服従・熟練(欧介)

2010年04月23日 | 救助犬

引き続き、救助犬試験の記事です。

もうひと組のペアが終わった時点で、欧介の服従・熟練作業が始まりました。

脚側行進からですが、最初は紐付きの脚側行進。

紐なしの脚側行進中に、2回の発砲音があります。

今までの試験では、ビックリして離れたり、挙動不審な態度をとったりと

明らかに動揺が見えたのですが、今回は、少しビクッとしただけで、

頑張って作業を続けています。

脚側の間、点数が引かれてしまうのはわかっていたけど、

一生懸命欧介を励ましながら歩きました。

一緒に頑張って、乗り越えた気がします。

その他は、とにかく欧介は淡々と我慢して耐えて耐えて、

作業をこなしているので、見ごたえはありませんが、良かったら見てください。

 

「瓦礫歩行」「開放と招呼」は、

開放で「前へ」の言葉に、一端戻ろうとするのですが、

更なる「前へ」の言葉に、スタコラと帰ろうとする欧介でした(笑)

 

「群衆内行進」「3種の障害飛越」「ブリッジ」「移送」では、

障害が欧介には高いので、最後のタイヤは、中をくぐろうとしてしまい、

ちょっとアジリティーと勘違い?

「移送」のときは、もう終わるのかと思い、足早になるんだけど、

「まだやるんですか(*_*;」って顔をして、ジャッジの方を見てるのが

かわいい。

そして、移送後、呼び戻しても帰りたい様子で、戻ってこない。。。

 

いろいろあったけど、良くできました◎

 

ポチッとお願いします。→

Atelier sucre sale」に「羊毛とドライフラワーのリース」を

UPしました。のぞいてみてね。


災害救助犬適性試験

2010年04月23日 | 救助犬

今年も、長野県諏訪郡富士見で「国際救助犬試験」が

実施されました。

欧介兄さんは、「適性試験」という最初の段階を受験。

今回で4回目のチャレンジ。

 

まずは、服従・熟練作業からです。

2ペアづつなので、欧介は、もうひと組の作業が終わるまで「休止」です。

この間、2回の発砲音が鳴ります。

欧介は6歳ぐらいから若干の音響シャイが出始めて、雷や花火などの音を

怖がってブルブル震えたり、狭いところへ逃げ込んだり、

発砲音も苦手なんです。

前回、o-mamaが義母の介護で参加できなかったときは、

発砲音を聞いて、O先生のもとへ戻ってきてしまったのです。

怖がって逃げだしてしまった場合、試験は中止、その時点で不合格です。

練習の時は、全く我慢が出来ず、o-mamaから離れなかった欧介。

その後もブルブル震えてて、可哀想なくらい・・・。

しかし、試験の時は、o-mamaの言うことを聞いて、耐えていました。

もうこれだけで、o-mama涙がでそうでしたよ。

これが、信頼感ですよ。

これが、オビですよ。

本当に、欧介はスゴイ!!

欧介のもとへ戻ると、遠くから見ててもブルブル震えていたのがわかったけど、

近づくと身体が安定しないくらいガタガタ震えてました。

この時点で、o-mamaの中では合格でした。

良く我慢したね、欧介。

ポチッとお願いします。→

Atelier sucre sale」に「羊毛とドライフラワーのリース」を

UPしました。のぞいてみてね。

 


残念ながら、不合格・・・

2009年11月26日 | 救助犬

今回、RDTAの国際救助犬試験にO先生と参加した欧介ですが、

残念ながら、またもや不合格でした。

瓦礫捜索で吠えることができませんでした。

箱根の会場は、旧中学校の跡地なので、捜索会場は校舎の中になります。

適性試験は、教室内を使用してというものになったようです。

室内は、遭難者の匂いが籠りやすく特定しにくい状況だったようです。

服従作業の方は、

2組づつ行うため、欧介は最初、休止からでした。

O先生とビデオの画面に現れた時から、尻尾が下がって巻いていたので、

たぶん、ケージで待機しているときから聞こえていた発砲音が

怖かったのだと思いました。

休止中に、鳴る発砲音に耐えきれず、O先生のところまで来てしまいました。

その後の服従作業も、安定と集中は高い様子でしたが、

ずーっと尻尾が下がったままだったので、

ビデオを見ていたo-mamaは、行ってやることができなかったことを、

とっても後悔しました。

欧介はO先生が大好きです。

でも、o-mamaと積み重ね、競技に挑んできた経験と信頼は、

欧介には、何にも代えがたいものになっているんだなぁと実感しました。

欧介と蒼太は、O先生に指導していただくと、

ピリッとして素晴らしい実技をします。

でも、先生はよく「お母さんとやる時の表情はとっても良い」と

言ってくれます。

o-mamaは、その表情をあまりに身近に見過ぎてて、

いつも見過ごしていました。

「そうかなぁ・・・」って、感じでした。

O先生の言っていた言葉が、o-mamaの心の中へ、

スーッと入ってくるのを感じました。

欧介が、また更にかけがえのないo-mamaのパートナーだと

気づくことができました。

不合格ではありましたが、欧介にとってもo-mamaにとっても

良い経験となりました。

O先生ありがとうございました。

ポチッとお願いします。→

Atelier sucre sale」に

「フェルトワンコ☆シーズー」

をUPしました。

 


欧介、救助犬計画

2009年11月25日 | 救助犬

久々の、ワンコの話題です。

o-mamaが介護に追われている中、欧介&蒼太は元気に過ごしております。

お散歩の時間が少し短くなってますが、

日中、人の出入りが急に激しくなって、ワンコ達は、

落ち着いて寝ている暇もないようです。

 

ところで、タイトルの欧介、救助犬計画ですが、

着々と進行しておりましたが、ここにきて、義母の介護などがあり、

明日から行われるRDTA救助犬適性試験に行けないっ(T_T)

急遽、O先生に相談すると、なんと先生自ら、

欧介兄さんの試験を受験してくれることになりました。

 

RDTA国際救助犬試験は、春と秋の年に2回しかチャンスがありません。

前回の春に受験した時は、オシイ結果だったので、

今回の秋になんとか合格目指して頑張ってきたのでした。

欧介は今9歳です。

1回の受験を逃すと、一つ歳をとってしまいます。

あと何回受験できるか考えると、

どうしても今回の試験は受けさせてやりたかった。

 

欧介にとって、

O先生とペアを組んで競技会に出るのは初めての経験です。

訓練のほとんどをO先生に入れてもらい、

O先生大好きな欧介なので、心配はしていません。

今日から、先生のウチにお泊まりして、明日会場の箱根へ向かいます。

o-mamaは、自宅で結果待ちです。

明日の12:30から公開練習で、13:20から適性試験。

ご興味のある方は、ぜひご観覧ください。

RDTA第11回国際救助犬試験

 

ポチッとお願いします。→

Atelier sucre sale」に

「クリスマスオーナメント」

をUPしました。