to be with my dogs

犬と私と羊...合言葉は「自然体」

「フセ」ることをどう教える?

2022年04月20日 | 訓練のコツ

シープドッグのトレーニングで「Lie down」というのがあります。

犬が羊を見ながら「フセ」の姿勢をとることです。

 

 

端午は「Lie down」と言われると直ちに伏せることができます。

ボーダーコーリーは動く羊を追いたいという本能があります。

なので動く羊を眼の前にして「フセ」をすることは難しい。

 

どうしたら(端午のように)「Lie down」ができるようになるの?

と聞かれることが多いです。

 

このコマンドを羊を眼の前にして教えることはとても難しいです。

以前にも書きましたが、これを羊がいない環境で教えます。

例えばボールが好きならボールを目の前にして伏せたら

ボールを咥えても良いというルールを作ります。

この時ボールが好きであれば飛びかかろうとすると思います。

飛びかかる姿勢の前に伏せさせて、そのフセができたらすぐにご褒美として

ボールを咥えさせます。

ボールは勝手に咥えられないように手で抑えておく方がいいです。

最初はコマンドは言わずにフセの姿勢を体に染み込ませます。

成功率が上がってきたら「Lie down」のコマンドをつけます。

 

決して無理に伏せさせたりしない。

犬がたまたまその姿勢をとったらご褒美(ボール)がもらえたという感じ。

 

伏せてる時間はできるようになったら伸ばしていきます。

 

羊を介して練習するときは、必ず人→羊→犬という

直線上(上の写真のように)で「Lie down」をかける。

犬が伏せやすい位置というのがあります。

これを知らないとやたらめったら「Lie down」と

叫んだり怒鳴ったりすることになります。

 

犬のトレーニングは犬がその姿勢をとりやすいポイントが必ずあります。

「スワレ」を教える時に人は自然と犬の頭の上に手をかざし、

後ろへ動かすと思います。

手を下に動かす人はいないと思います。

「フセ」の場合は、オヤツやオモチャを持った手を目の前から

犬の下方向へ降ろすと「フセ」の姿勢がとりやすくなります。

 

人が羊を挟んで対面することで、パワーバランスが生まれ、

押したり(プレッシャーをかけたり)

引いたりができるので「Lie down」をさせやすくなります。

 

何事もコツがあるということです。

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