りらっくごブログ

上方落語に遠距離片想い
        by ことり@愛知

『桂米團治襲名披露公演@扶桑』

2008-10-10 21:57:57 | 落語会レポ
普通の落語会とは違う華やいだ雰囲気の会場。

桂しん吉 「時うどん」
桂こごろう「動物園」
桂南光  「ちりとてちん」
桂春團治 「高雄」
中入り
口上(米團治、春團治、ざこば、南光、団朝、米朝)
桂ざこば 「強情」
桂米團治 「蔵丁稚」

どの噺家さんも、力が入っているのが伝わってきます。

しん吉さん、しっかりした落語なんだけど、退屈させない。
持ち時間の関係か少し端折った「時うどん」だけど、
会場は受けもよく、気持ちも高まり、素晴らしい前座。

つづいて、見台がさげられて(お茶子はとま都さんかな?)、
こごろうさん登場。見台なしってことは?・・期待どおり「動物園」です。
こごろうさんのファンでありながら、この十八番的なネタを聴いたことがなくて、
聴いてみたかったのです。
ちょっと緊張してらっしゃる?感もあったけど、得意ネタで会場多いにもりあがりました。
できれば、もう少しゆっくり聴きたかったけど。

そして、南光師匠。
「ちりとてちん」は吉弥さんで聴いたことがありますが、南光師匠のを聴いてみたかった。
上手いなぁって脱力しちゃう「ちりとてちん」でした。

名ビラがめくられ、一段と大きな拍手がわきおこり、春團治師匠が舞台に。
存在感が違いますね。佇まいの美しさにため息です。
扶桑まで来てよかった!

ここで、中入り。もうすでに満腹感があります。

中入り後、口上。
米朝一門の皆さんは五代目米團治師をこけおろしつつ、笑いをいっぱいとって、でも愛情もいっぱい感じました。
最後の春團治師匠は二代目春團治の長男である自分と米朝師匠の長男である五代目米團治師をかさね、いたわりつつ、重みのある言葉。
面白く、心温まる口上でした。

ざこば師匠は「強情」。
これも、はまりネタですね。
今日は皆さんが自信のネタを思い切りぶつけて、襲名を祝福していらっしゃるよう。

そして、トリはもちろん、五代目米團治師。
個人的には、脇の甘い、つけいるスキだらけの、可愛げのある小米朝さんが好きでした。
もちろん芸の力があっての上でね。
襲名が決まってからの「使命感を持って」「上方のために」などの発言は、
残念に思ったりもしますが、お立場上しかたのないことでしょう。
厳しい批評も目にしますが、それも期待の大きさゆえでしょう。
落語の後、挨拶された米團治師はとても晴れやかな表情でした。

名古屋を越えてはるばる出かけたつもりでしたが、
帰りの電車で隣に座った方は神戸からいらっしゃったとか。
関西の会はチケットが取れなかったのだそうです。

始まったばかりの襲名披露公演、
愛知県では、この後、11月に名古屋、12月に豊田で。
またとない会です。ぜひ笑いと感動を。

と、まだ興奮気味のまま綴ってみました。

今日は夜の会ではないけれど、帰宅するのは夜。
というわけで、夫の協力をお願いしました。
(やはり平日の会はできるだけ自粛しよう。もうチケット購入してるのは行きますが。)
心から感謝しております。
そして・・
明日は満面の笑みで夫を競馬場にお見送りいたしましょう。
コメント
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