Nyanyahoi's Essay

庭あり、音楽あり、食道楽あり。本館と庭と別館のエッセイ部分をまとめてみます。ブラザーズとpenchiも時折登場。

不思議なパン屋~吉祥寺散歩~

2004-06-28 00:44:56 | bread
とても久しぶりに吉祥寺に行った。
わたしにとって吉祥寺は「ココロノふるさと」みたいなもので。
しかも、ブラザーズとこじぱぱは井の頭公園で象のはなこをみていたので、久々の「ひとり散歩」の時間をもらった。
ロンロンをふらふらのぞいて、いつもの出口から街に出る。
両手に両肩にかかるものがなくなって、ふわふわふらふら、くてくてと散歩。

お決まりのお店をのぞくのもまた楽し、ふらりと新たなお店にはいるのもまたたのし。
お決まりではずせないのは
サトウの松坂牛コロッケ(メンチカツは休日はかなりの行列、コロッケはたいてい並ばず買える)
いせやのやきとり(暑くておやじさんは忙しくて、お互い思わずお勘定忘れて大笑い。あいかわらず煙もうもう)
ベッカライリンデのブレッツェルとベルリーナ(クリームorジャム入りのまるいドーナツ)
この辺は、新婚で共働きしてたころのアフターファイブのお惣菜コースから、定番化している。

お茶屋さんもだいぶ回ったのだが、ぽこ坊がおなかにいるときに紅茶が飲めなくなり、回復したもののお茶の在庫が余って茶道楽はちょっとお休み。
ひといきいれるのに、東急裏の気軽な中国茶店、TEA MAGICに久々に寄り、アイスグレープフルーツティを飲んだ。
プーアールとグレープフルーツ。ちょっと黒砂糖みたいな不思議なこくがでて、さっぱりしてた。スタバ風のマークもかわいいし、気軽で和める。
雑貨屋をのぞいたり、ふらりと入ったハーブショップでリラックスできるマッサージオイルやハーブ成分で作られた虫除けスプレーなどを購入。

そうそう、不思議なパン屋に行った。
たいてい吉祥寺ではリンデのパンを買ったら大体満足で(スタンプカード、だいぶためたもんな)、東急のムッシュソレイユと三浦屋のポンデケージョを買ったら大満足なんだけど、引っ越して吉祥寺から足が遠のいているうちに、新しい話題のパン屋ができたらしい。東急裏は大体土地勘もあるし、ふらふらと探してみることにした。

ダンディゾン
小さな食パンの、ほんとわかりづらいちいさな看板をみつけて裏路地に。1Fはブティックの、ローズマリーが植えられた階段をゆっくり半地下に降りていくと、これまた重厚な木の、自動ドアがうぃーん、と開いて、ちょっとびっくりする。
いままであったパン屋とは想像もつかないような、シンプルすぎるくらいシンプルで、無機質? とも思えるような空間の棚に、食パンが並べられて、真ん中のシンプルなショーケースには、整然とパン、が並べられている。
ネームもシンプルに文字と値段だけ、まったくどんな味なのか想像がつかない。
ほんとに、パンなんだろうか?

清潔そうな白い服を着た店員さんが近づいてきて、いらっしゃいませ、と。そしていろいろきくうちに、解説をしてくれる。
まるでブティックで、この服、素材は?とか、サイズありますか?とか、どういう風に着こなせばいいかしら?
なんて話をしているようで。
店員さんと話しているうちに、ケースに入っている物体はパンで、実はアンパンで、あんこはこんなのが入ってるんだとか、食パンは豆乳でこねてあって油脂は入っていないのだとか、正体がわかってくる。
すごく不思議な感覚。

店員さんにほとんど全部のパンを説明していただいて、あんぱんと、バターが30%入ったリッチな食パンと、アーモンドのごろごろっとはいったクロッカン風のパンと、フランス生地に細かく切ったバターを混ぜたというパンなど、いくつかピックアップしてもらって買った。袋もブティックのように洗練された感じの袋。

そして店を出ると、昔から変わらずそこにあるような魚屋さんが目に飛び込んでくる。
吉祥寺という街は、生活感そのもの、というお店と、中央線がはぐくんだチャレンジャーなお店が入り混じって、時を経るうちに独特の雰囲気をかもし出している。
この店も、また新たなチャレンジャーなのかな。
中央線的な泥臭さは感じられない洗練さがまた不思議だけど、また2度、3度訪れるうちに、また不思議な空気になっていくんだろうなぁ。

パン。とてもいい素材を使った丁寧なつくり。おいしかった(^~^) アーモンドのは、気に入ったなぁ。カラメルが苦みばしってたっぷりかりっとかかっていた。
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