Nyanyahoi's Essay

庭あり、音楽あり、食道楽あり。本館と庭と別館のエッセイ部分をまとめてみます。ブラザーズとpenchiも時折登場。

忘年会シーズンで思い出す、おふくろ?の味。

2004-12-13 19:11:59 | food
今日の朝日の夕刊に、芸大の母のように慕われた売店のおばちゃんのお悔やみ記事が載っていた。
どこの大学にも、構内に限らずこういうひとは必ず、いるものだ。
学部の守衛のおじちゃんは、私の卒業と同時に引退してしまったけど、ほとんど学部内に住んでいるようなもので、教授が帰ってしまった年末年始も、卒論でパソコンを使う私のために、こっそり鍵を開けてくれたりしたし、向かいのカフェのママは、また気持ちのいいママで、Jazz研のライブでも会場としてお世話になったり、卒業して少したって後輩の結婚パーティがあったりして。
ハートランドのビールと、照り焼き丼と、グラタン。ちょっと遅くまで学校で頑張って、誘ってくれる仲間がいるときに、ちょこっと夕飯、お世話になったりして。

それよりもなによりも、思い出すのが、駅前の小料理屋さん。キッチン~という店名の通り、とんかつとか、エビフライとか、そういうの、よく1階ではサラリーマンのおやじさんたちが夕飯、食べてたんだけど。上は座敷が2つくらいあって、たいてい教授のいきつけの加減で、飲み会がらみのイベントが行われ。コンパって、最近言うの? 合コンって言葉は残ってるけど。
わはは。
忘年会、新歓、送別追い出し、ゼミの飲み会は、教授の行きつけでいつもここ。
でも、このお店でするのが、どのチェーンの居酒屋さんよりも、落ち着けて、くつろげた。
いつも豚肉のポットロースト風の、チキンライス、冬は寄せ鍋、あとなんだっけなぁ。デザートは、たいてい忘年会のときは、みかんなの(笑)。
みかんのオレンジ色と、ケチャップライスのオレンジ色、なんだかあったかく、記憶にかぶるんだよね。どれもなんだか、食べてほっとして、おなかにたまるものばっかりで。
古いカラオケがあって、昭和見たいのばっかりで、しかも酔った教授がひとり1曲のノルマを命じるの。普段はコーラス部でうたわない子とかが、津軽海峡冬景色とか歌って。私もラブイズオーバー、うたったっけ・・・ で、おじいちゃんの教授は、いつも、手拍子が一段とずれるくらいのうたいっぷりで。笑うと末席に回される・・・
卒業式のあとの追い出しのとき、花束いっぱいになって、謝恩会できたワンピース、おばちゃんに預かってもらったっけ。ワンピースを楽~なかっこに着替えて、追い出しには参加したんだった。

懐かしいなぁ。教授、お元気なかなぁ?
名誉教授になるのはいやだってとっとと退官して、地方のこじんまりした大学の教授になってしまった。70になったら、有料老人ホームに入るんだっていつもいってた。
毎年、ダイナミックな毛筆の年賀状が届くたび、お元気を確認して、うれしくなる。
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2 コメント

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おふくろの味 (uhauha)
2004-12-14 16:32:56
おふくろの味が懐かしくなるほどの環境ではないけど(まだ実家にパラサイトしてます)、ばあちゃんの作った卵焼きの味は懐かしくて、時々とっても食べたくなる。もうとっくに死んでるから無理なんだけどさ。

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おばあちゃんのあじ (kumi)
2004-12-14 17:32:28
uhauhaさん、いらっしゃいませ。



おばあちゃんの味は、幻の味だったり、しますよね。

うちのばあいはほっき貝のフライとオムライスとハヤシライス。おじいんちゃんの店の洋食担当だったから、洋食なんですよ。モボ、じゃなくってモガ、なおばあちゃんでしたから。

「カレーじゃない!」っていってハヤシライス、くわずぎらいしたのがもう、後悔、ですよ~

でも、なぜか記憶にはなんとなく、残ってるんですよ、その一口だけの味が。

何度作ってもなかなか近づけない。

これはまた書き起こします_(_^_)_
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