私の大切な娘たちへ
今、生まれましたね。
17年前の、今日。
母は、麻酔が覚めたばかりの、朦朧とした意識の中で、
あなたたちが無事に、3人で産まれて、女の子で、元気だっていうことを、
看護婦さんから知らされていました。
嬉しくて、
ほっとして、
そこから始まる育児の嵐を、想像だにしていませんでした。
3時間ごとの授乳。
ひっきりなしのおむつ替え。
順番に入れるお風呂は軽く1時間を越え、
一人を寝かしつけてる最中に、あっちで寝ぐずり、こっちは目もぱっちり。
歩きはじめたら、もうどこへ行くかも分からず。
公園はおろか、散歩に出かけるのも一大事でした。
だから、
いつも、たくさんの人の手を借りて、あなたたちを育ててきました。
あなたたちの命には、
母を助けてくれた、たくさんの人たちの優しさが詰め込まれてます。
もちろん、あなたたちの、生きる力が強かったから、
母のお腹で3人、元気に育って、
生まれてから大きな病気もケガもなく、
ここまで過ごしてきたことは、いうまでもありません。
でも、忘れないでほしんです。
ここから、
母の手を離れていく一方のあなたたちだから。
もしかしたら、
つらくて、シンドくて、逃げ出したくて、やりきれなくて、
「自分なんかどうなったって」って思う日が、あるかもしれない。
悔しくて、哀しくて、腹が立って、思うようにいかなくて、
「私はひとりぼっち」って、感じる日が、あるかもしれない。
だけど。
母は、ここにいます。
そばにいます。
鬱陶しいかもしれないけれど、
母は、どこまでも、あなたたちに寄り添っています。
たとえ、子離れしてないって揶揄されても、
あなたたちは、母の大切な宝物だから。
欲しくて、会いたくて、自ら望んで生んだ、あなたたちが、
いつか、命を繋いでくれる日が、楽しみです。
淋しがり屋の母のために、
ここまでそばにいてくれて、ありがとう。
もう少し、もうしばらく、
あなたたちが、新しい愛の居場所を見つけるまで、
母と一緒に遊ぼうね。
生まれた時、笑えるほど、お兄ちゃんに瓜二つだった、ふうちゃん。
生まれた時、一番ちっちゃくて、人見知りが激しかった、ぴぃちゃん。
生まれた時、可愛そうなくらいアトピーのひどかった、さきちゃん。
あなたたちの母でいさせてくれて、ありがとう。
これからも、あなたたちの母で、いさせてください。
あなたたちが、大好きです。
丸ちゃん。
君の明るさが、大好きだよ。
君の、思いのほか、甘い声も。
毎日書き綴ってくれる君の言葉は、時に考えさせられることがあります。
これからも、やさしい君でいてください。
P.S. すばるを、お願いね。