赤橋自遊空間行く予定でしたが、急遽要件が出来いけませんでした。
仏教に『金剛心』という言葉があります。
“金剛石のような心”という意味です。
金剛石とはダイヤモンドのことです。
ダイヤモンドはこの地球上でもっとも硬い鉱物です。
硬いので、傷がつきません。
ガラス玉とダイヤの違いは時間が経つと歴然で、
ガラス玉は表面が傷がつき、くすんできますが
ダイヤはいつまでも傷がつきません。
奥葉でかじっても傷一つつけられません。
むしろ歯が欠けてしまいます。
このダイヤモンドを永久(とわ)の輝きと呼び
婚約指輪としてプレゼントされるようになったのも
二人の愛は永遠なんだ、と確認するための象徴として
使われているのでしょう。
愛の象徴が壊れやすい電子機器では様(さま)になりません。
扱いを失敗したり落とすとすぐに動かなくなる電子機器の方が
内実を表わしていると思う、という声を聞こえてきそうですが
そんなことは言わないように。
壊れやすいものだからこそ、固く変わらないダイヤにこそ
恋人たちは想いを込めるのかもしれません。
さて、この金剛心のことを仏教の本には
『如何なる人来たりて言い妨ぐとも少しも変わらざる心を金剛心という』とあります。
どんな人がどんな非難中傷嘲笑罵倒をしても
全く微動だにもしない心が金剛心だ、と説かれています。