電気羊に旅を

「東南アジア一人旅32日」からブログタイトルを変更。東南アジア・中国・ネパール・インドの旅日記あり。南米ネタを公開中

2005年06月04日(土) 没有 外国人 ~外国人のいない日~

2006年06月04日 | '05中国旅行記
武漢→利川
夜が明け、朝食タイム。
トイレに行こうと皆が向かう先の建物に入ると、そこは完全にオープンなニーハオトイレ(間仕切りがないトイレのこと)。6つくらい四角い穴があり、二人がしゃがんで 一人が立ちション状態だった。
それほど用を足したいわけじゃなかったので今回はパス。

お店で皆なにやらいろいろ頼んで朝食をとっていたが、頼み方がわからないのでとりあえず蒸している肉まん(0.5元=約7円)を一つだけ買う。しかし、肉まんと思ったら饅頭(まんとう 肉まんの中身がないヤツ)で少し物足りなかった・・・。
周りはニワトリやヒヨコがいて微笑ましいのどかな風景だった。

朝食タイムが終わり、出発した後、ある男が日本人である自分に興味を持ったらしく声をかけてきた。
上半身裸の乳首から毛がだらだらと生えている男が隣に陣取りいろいろ話し掛けてくる。もちろん彼は英語力ゼロ。
その状況を見て、今まで自分のことを気になっていたが黙っていた男達が回りに急に集まりだす。Too much男性ホルモン状態。

武漢→利川
その時に自分が読んでいた小説を見たいというので貸すと、その文章の漢字部分だけを得意げに読み上げたり、ガイドブックの中国地図でなにか説明しだしたり(何を言っているかは分からん)、カメラに興味深々だったり。まあ、皆 楽しそうにしているし、悪い気はしない。
しばらく妙なやりとりが続いた。

利川
11:00AM頃、利川のバス停に到着。
目のクリクリしたドライバーに誘導されて、あるバスの前へ。どうやらコレで重慶までいけるようだ。
ドライバーはバスに入りここに座れと言った後、日本語で「こんにちは」と言って去って行った。

このバスのドライバーの助手と思われる女性に何時にこのバスは出発するのかと尋ねると、2:00PMという。またかなりの時間のロスだ。

バスを離れ利川の町を散策することに。思っていたより都会だ。ネットカフェを探そうと思ったが、見つからない(←注;この時点ではネットカフェの中国語表記をしらなかった)。

バスターミナルに戻り、トイレ入り口で1元(約13円)を払い中へ。そこは低い壁で簡単に仕切られたブース(といっても扉がないので見えられる)が並ぶ。
まあ、今まで日本でも汚いトイレというのは経験したことあるが、靴の裏が汚れようが、ニオイが多少臭かろうが、それほど気にすることではなかった。
しかし、今回は事情が違う。それぞれのブースに溝があり、そこにウンコをするのだが、溝が隣(正確に言えば前後)とつながっていて、何分かに一回 水が流れ ウンコを押し流すというシステム。
したがって、自分が下流にいる場合、上流から他人のブツが流れてくるのである・・・。
まあ、しっかりと流れるならまだいい。
それが流れずにそれぞれのブースの溝に こんもりとウンコが山になっているのだ。ニオイも尋常ではない。ウンコしないわけにはいかないので、しょうがない・・・、自分は外国人、人の国にまできて モンクをいっても始まらない・・・それにしても気持ち悪かった。

雨も降ってきたので、バスでゆっくり日記を書いて過ごす。

定刻通り、2:00PMに重慶に向けて出発。

小説を読んだりして過ごし、9:00PM頃 重慶に到着。
こんなに時間がかかるなら武漢から船、もっと言えば黄山から飛行機で飛んだ方が良かっただろう。

でもいつも思うのだがいろいろトラブルがあると、その最中はイライラや不安がよぎるが、それが過ぎた後は妙な充実感を得る。
このあたりがバックパッカーが旅中毒になる要因の一つではないだろうか。
パッケージツアーでは味わえないこういうトラブルそのものが旅となると思う。
あくまでこれは一人旅であり自分の決定が同行人に迷惑をかけるわけではない気楽さゆえに こういうことを思うのかもしれないが。

バスを降りたところには船のチケット売り場。誰も英語が通じない。
ここの重慶も例にもれず「地球の歩き方」に安宿の情報は載っていない(役立たず!)。

五人ほどの宿の勧誘に囲まれるが、こういうのを無視して少し歩くと招待所と書いてある看板に15元(約195円)と文字が見える。
その招待所の前に呼び込みをしていた女性に声をかけられるが、自分が日本人だとわかると、めんどくさそうに他へ行けと言われた(後で知ったが招待所は外国人は泊まれないらしい、多分)。

しょうがないのでついてきていた呼び込みの中で、タレント(女優?)の加藤夏希似の小柄な女の子がかわいかったので、その子は英語の数字も片言しかいえないが、交渉に応じてみる。
ついさっき一泊78元と言っていたのにいつのまにか50元になっており、試しに40元(約520円)と言ってみると、うれしそうに「OK」とのこと。
30元と言えば良かったかな。

彼女について宿に向かう。
その道すがら、初めてここが「床屋街」ということに気付く。話には聞いていたが、実際に見るとは思っていなかった。
床屋といっても、実はその名を借りた風俗店だ。中国は原則として風俗を禁止していてこういう床屋という形で店をだしているそうだ(と聞いたことがある)。室内もピンク(紫?)だし、女の子が待機しているのが外からでも明らか。
そのそばには数件、オトナのおもちゃやら避妊具らしき店の看板が見える。
どういうシステムかは知らないが怪しさだけが漂い全く そそらない・・・。

宿でチェックインを済ませた後、辺りに適当な食堂がなかったのでカップラーメン(2.5元 約320円)を買い、室内にあるポットの湯を使い おそい夕食。

宿はいかにも中国人しか泊まらないような宿。川沿いだからだろうか布団も湿っている・・・。

少しくつろいでから、就寝。


['05中国旅行記]


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Too much男性ホルモン状態 (こまちゃん)
2006-06-09 00:40:55
何度読んでもウケちゃいます。
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Too much男性ホルモン状態 (こまちゃん)
2006-06-09 00:40:55
何度読んでもウケちゃいます。
返信する
Too much男性ホルモン状態 (こまちゃん)
2006-06-09 00:46:23
何度読んでもウケちゃいます。



凄い武漢-重慶移動でしたね。。。

中国のシステムって、後で判っても、「何でこうしてこうしないの!?」って感じる事が多くて、未だに焦る事もあります。



(短いコメント2件、絵文字表示状態でリターンキーに接触したら、連打で入ってしまいました!済みませんが整理願います)
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>こまちゃんさん (のり)
2006-06-10 20:26:31
文中でもありましたが こんな地元の人しか行かないようなチケットオフィスで買うもんじゃないですねぇ、でも 店の兄ちゃんが必死にバスターミナルに連れて行ってくれたのは感動。こういうのはいい経験です。
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同じく! (こまちゃん)
2006-06-10 23:00:38
その対応、内容拝見中にこまも感動しました。

利川での乗換えでも、運転手まで丁寧でしたよね。

本当の中国人(こま持論)って、こう言う人たちなんでしょうね。

英英珈琲の大家さんも凄く味のある良い人間ですし。

こんな良い人間が中国で表舞台に立てない中国って、どこまで権力の膿が浸透しているのか、無限大すぎて判りません。 
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>こまちゃんさん (のり)
2006-06-11 23:54:26
「公」と「私」の関係もあるのかも。対外的には弱みを見せられないというお国柄とか。生の現地の人と触れ合えるのはバックパッカー的な旅行(困ったときにいかに現地の人に助けられるかどうか など)ならではですね。
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