電気羊に旅を

「東南アジア一人旅32日」からブログタイトルを変更。東南アジア・中国・ネパール・インドの旅日記あり。南米ネタを公開中

2005年06月05日(日) ドタバタな一日

2006年06月05日 | '05中国旅行記
重慶
宿の裏手はどうやら市場になっているようだ。
5階の部屋だというのに 外から聞こえるガヤガヤというざわめきで目が覚める。

重慶
時計を見ると7:50AM。
まずい!寝過ごした!
自分は腕時計が嫌いで、日本から持ってきた携帯電話で時間を確認している。それを目覚まし時計として使っているのだが、曜日を間違えて土曜日としてしまい、鳴らなかった。
やばい…、今日はバスで大足に行き、宝頂山石刻などを観光、そしてバスで成都に向かうというスケジュールで、本当は6:00AMに起きるつもりだった。
慌てて用意して8:10AM頃 チェックアウト。

5,6分程歩き、バスターミナルへ。
チケット売り場で並び「大足」という書いた紙を見せる。大足行きは5分後の8:40AMがあり、そのチケットをもらえるはずだったが、すぐにそれを引っ込められ、9:20AMのチケットにされた。45元(約585円)。

オンリー中国人のバス乗り場で待ち、時間がきたのでバスに乗ると9:15AMなのに発車する。
さっき間に合いそうだった8:40AMのバスチケットが買えなかったのはこのためか?

この手の長距離バスは必ずテレビがついていて映画(V-CD)などをやっている。中国映画でもちゃんと字幕がでる。
それを観ていると、ある登場人物が藤原紀香に似ているなぁと思っていたら、日本人と言う単語やその役の女性の名前もずばりNorika…間違いない。すっごいアクションシーンをこなしていた(スタントだと思うが)、まさかこんな仕事をしていたとは。

11:55AM、大足のバスターミナルに到着。
チケット売り場に行くが成都行きは、ここには無いと適当にあしらわれる。

外に出るがよくわからない。人が少なくなったのを見計らい、もう一度チケット売り場に行き筆談を試みる。すると「客(?読めない文字)中心」と書いてくれた。
そこがどこかガイドブックの地図を見せても教ええてくれないので、外にでると何人かの力車に囲まれる。
そのうち一人が分かると言うので、距離は解らないが5元(約65円)と交渉すると(←今思うと高すぎた)、即答でOK。

力車で4,5分くらいのところに別のバスターミナルがあった。
中国は長距離バスが町に二つか三つある、旅人にとっては非常に厄介だ。

成都行きは 今日はもう2:00PM発しかない。全然時間が足りないが、今日ここ大足で宿泊するつもりは無かったので、しょうがなくその時間のチケットを購入(79元?)。

すぐにタクシーを呼び止める。
ガイドブックの「宝頂山石刻」を見せると、運転手は指を一本立て走り出す。おそらく100元(約1300円)のつもりだろうが、メーターを使うように強くいうと、渋々メーターを使用。こういうところは油断できない。

頼みもしないのに、物凄いスピードで走ってくれた。ありがたい。34元(約440円)。

タクシーを降りた所のお土産屋のおばちゃんに、バックパックを預かってもらうようにお願いするとOK。
店の棚の下にバックを置いた後、タダではないだろうなぁと思いながら、黙って石刻に向かおうと歩き出すと、後ろから慌てたように「ファイブ ユエン(5元のこと 外国人用に数字は英語になっている)」と言ってきた。
こちらは演技で じゃあやめようというジェスチャーをすると、すぐに「ツー ユエン(2元のこと)」。
「OK!」交渉成立。このあたりのやり取りが 旅していておもしろいところ。

大足・宝頂山石刻
ここから石刻の入り口までが遠かった。
入場料80元、高い!(別の観光地 北山公園の入場料分まで入っているのだろうか?)。

大足・宝頂山石刻
ここはかなり良い。自分の好みにぴったりとハマル石像が並ぶ。色や造形のセンスが良い。

大足・宝頂山石刻

大足・宝頂山石刻

大足・宝頂山石刻

大足・宝頂山石刻

大足・宝頂山石刻

大足・宝頂山石刻
しかし、時間があまりにも無さ過ぎる。
それに加え、小雨が降っており、石像を撮る時にカメラのレンズを見上げて構えるとレンズに雨があたってしまうので、ゆっくり構図などを考えて撮っている暇などなかった。

中国人ツアー客が多く邪魔くさい。じっくり細部など観賞する事もできず、小走りに次々と撮影していく。とにかくGOOD!ここは非常にお勧めだ。

外へ出て、小走りに出口まで向かおうとすると、女性の力車に1元と声をかけられ「たった1元ならいいか」と思い 乗るが・・・・・・・・おばちゃん おせーよ。

3分程乗ったかな、それを降り、すぐに預けていたカバンを回収し、駐車場へ。
「あ~、やばい…」タクシーが一台もいない・・・。
うかつだった、来る時に使ったタクシーを待たせておくんだった・・・。
普通の乗用車の他に何台もツアーのマイクロバスが停まっているが、タクシーは無い。

大足の看板を掲げた小さなボロいバスが停まっていたので声を掛けると大足まで行くと言うので乗り込む。
しかし、自分が急いでいるということは知る由も無く、全く発車する気配が無い。乗客は無茶苦茶庶民モード。
運転手と助手に「急いでいるんだ」「時間が無いんだ」と筆談を交えて訴えるが、まわりの乗客がおもしろそうに群がるだけ。
1:50PMまでにバスターミナルに行きたいんだということが一人に伝わったようだが、無理との答え。
この時 1:40PM。

もうダメだと思い、カバンを背負いバスを降り、駐車場を出て行く車(2台)に乗っけてもらうように頼むが、ダメ。
その慌てぶりが通じたのかバスの助手のおばさんが、10元札をピラピラと見せて「コレを払えば 連れて行ってあげる」というジェスチャー。

バスに戻るとすぐに発車。
よし、これでなんとか間に合うか?と意気込んだが、これは庶民のバス…、途中 人を降ろしたり乗せたり・・・。しかも、なぜか30秒ほどの停車なのに、いちいちしっかりとエンジンを切るというエコロジーぶりを見せ付けてくれる。

「もう絶対に間に合わねー」

大足の町に着き、乗客がすべており、完全に諦め肩を落とした時、時間は2:05PM。
そんなころ、そうだバスチケットを見せれば!と今ごろになって思いつき、助手のおばさんに見せると、すかさず何かドライバーに叫ぶ。やっと急いでいた理由が解ったらしい。
おばちゃんに「あんた 無理だよ」とジェスチャーされるが、ドライバーは水を得た魚のように、今までに無い猛スピードでバスターミナルに向かう。

すると対向斜線を走ってきたバスのフロントに「大足→成都」の文字が。
ドライバーは「アレか!?」と振り返る。
「そうだ」とおばちゃんも興奮して叫ぶ。
慌ててUターンしてその長距離バスを追ってくれた。

運良く1分程度走ったところで、バスが停車しており、それに横付けしてドライバーがなにやらそのバスに訴える。
バスを降りドライバーにチケットをみせると、ドライバーは笑いながら「乗れヨ」とOKしてくれた。

振り返るとボロバスは何も言わず、助手のおばちゃんの微笑とともに去って行った。
ありがたい~、助かった~。
乗り込むと周りの乗客から奇異な表情をされる。

今回のバスは走りもゆっくり、しかも途中なぜか何度も停まってしまう。かなり余計な時間がかかった。

成都に着く少し前、席の二つ前のおばさんが新聞を広げて読んでいて、その見出しに中曽根元総理の写真とともに「中曽根敦促小泉停止拝鬼」と書いてあった。靖国参拝問題についての記事だ。
中国を旅していると、そんなニュースなど 国民が気にしているとは感じない。
7:00PM頃、成都に到着。ここでも降りるとまた客引きにあう。大きな荷物を引きずっているとさすがに目立つ。腕を掴むヤツもいるがあまりしつこくない。

ターミナルに出るとたくさんの力車に勧誘される。
ゆっくり地図を見る余裕もくれない。

少しそこから避難して、どうするか考える。
朝から何も食べていなかったので、2元(約26円)のパンを買い、パンを口にくわえながら、目が合ったタクシーを拾う。
「地球の歩き方」に載っている 一番安いホテル「交通飯店」へ。ガイドブックを見せるとすぐに場所を分かってくれた。

そのホテルに着くと(タクシー代 35元だったかな)、ドアボーイがタクシーのドアを開けた。
見ると凄く高級そうなホテルだ…間違えたか?

中に入り確認すると4人部屋30元、3人部屋40元とのこと。
珍しく「地球の歩き方」より安い。もちろん安い方の30元(約390円)の部屋に決める。
カウンターの女性も皆英語が完璧、すばらしい。

成都・交通飯店
館内はかなり高級な感じの仕様。部屋も綺麗、しかも4人ベッドルームだが客は自分だけ。
タオル・石鹸・歯ブラシ・お茶・テレビ・エアコンが付いている。シャワールームもちゃんとトイレと別部屋だし、きれいだ。1階にネットルームもある。
素晴らしすぎる!完璧だ!これでたった30元(約390円)かよ!超おすすめの宿。

中国旅行中の友人sada氏に、ここ成都で合流する為に今日まで強行スケジュールをとってきた。
上海を出てからネットカフェを見つけられずにいた、ここでやっと連絡がとれる。

ネットルームはWindowsXP、日本語が使える。一時間くらいやって10元(約130円)。

成都
夕食の為 外へ出て、大衆食堂風の店に入る。
マーボ豆腐は無いかと聞くと「没有(メイヨ~)」。仕方が無いので適当に「豆肉なんとか(10元)」を注文。
やってきたのは肉と豆腐が入ったスープ と わけがわからないほど大量のご飯(漬物付き)。
うまい…けど 多いよ!
まわりを見るとお客はみんな3人か4人できている。そりゃそうだろうなぁ。

ホテルに戻ると若い女の子とじいさんがロビーで会話をしている。
会話のなかに「Japan」という単語が聞こえてきたので、話し掛けると、女の子は日本人、じいさんは韓国人。たまたまここで知り合って会話をしていたらしい。

一緒にまざってお話。
このじいさん、世界115カ国も旅行経験があるらしい。おそろしい・・・。
女の子はまだ成都観光していないので、翌日一緒に観光することを約束して、部屋へ。

シャワーをあび、洗濯をして、日記をかいて2:00PM頃 就寝。

黄山で日本人と話して以来、ずっと中国人オンリーの時間を過ごしていた。
Sada氏の日程にあわせるように急いで上海から横断してきた・・・。
このホテルの英語環境・日本人がいるということ、そしてネットができるということで非常に気持ちが楽になった。

この4人部屋も結局自分だけのようだ、今日はゆっくり休める。



[関連記事]宝頂山石刻 ある会話


['05中国旅行記]


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2 コメント

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Unknown (泉ちゃん)
2006-06-11 18:51:38
この宿、ほんとにいい感じ!こんなとこあるんだねぇ。

そしてこの真ん中らへんの写真は全部彫り物ですか?なんだかすごい感じがする。これは実際に見てみたいなぁ!
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>泉ちゃんさん (のり)
2006-06-12 00:03:40
いや 宿はよくなかったですよ・・・。湿っぽくて・・・。完全に中国人用の宿ですねぇ。内部は結構 あやしげな雰囲気でした。呼び込みの女の子がかわいくなければいってなかったですね。

この石刻は かなりお勧め。時間がなくてじっくりみてられなかったのが後悔。いくべし。
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