電気羊に旅を

「東南アジア一人旅32日」からブログタイトルを変更。東南アジア・中国・ネパール・インドの旅日記あり。南米ネタを公開中

2005年06月03日(金) 武漢・・・英語が通じない!!

2006年06月03日 | '05中国旅行記
武漢
夜2回程 停まり、トイレ休憩。英語のしゃべれる夫婦が「W.C.」だと教えてくれる。トイレをW.Cというのは日本だけかと思っていたが、中国でもそう呼ぶことがあるようだ。

3:50PM頃 トントンと叩かれ起こされる。目を覚ますと、どうやら もうすぐ武漢に着くらしい。運転手の助手(?)がなにやら怒鳴っている。

予想よりも到着が早い。まだあたりが真っ暗の中、バスターミナルでもない普通の道でバスが斜めに停まり、そこで降ろされる。中国人夫婦と一緒に降りるのがなにより心強い。
周りには5台ほどタクシーが停まっており、ドライバーに取り囲まれる。夫婦が鉄道の駅に行くというのでとりあえず着いていく、というかこの状況では そうするしかない。

10分(?)程して駅に到着。タクシー代は夫婦に払ってもらった。
駅前の広場に転々と人々が座っていたり横になっていたりしている。駅に入ると一つだけ窓口が開いていた。奥さんに聞いてもらうと、重慶行きの寝台列車は満席とのこと。硬座ならあるとのことだが、それならバスにするということで列車は諦めた。
するとどこからともなく現れた かっぷくのいい男が来て、夫婦と話をしている。どうやら彼からバスのチケットが買えるとのこと。うーん、怪しい。

3分ほど歩いたところに彼の事務所があり、そこでチケットを買うように言われる。そうすれば、ここに簡易の宿泊設備があり、夜が明けるまでシャワーとトイレを使えて、部屋で寝てもいいということだった。
荷物をある若い男が持ってくれ、案内されたトイレは、非常に汚く、シャワーといっても その便器の真上に取り付けられているというもの。とてもシャワーは使う気になれなかった。硬いベッドにゴザと枕が置いてある部屋に荷物を置き、外へ。

武漢
本当は夫婦とここ(すぐ隣が麺屋)で一緒に朝食をとるはずだったが、旦那の方が麦アレルギーらしく、ここ一体にある店ではNGであるとのこと。
奥さんにチケットのことを詳しく聞くと、3:30PMにここを出て、翌朝に重慶に到着するバスチケットのこと。
夫婦は7:30AMの列車に乗るため、駅に行くのでお別れ。

英語を使い いろいろ話せたし、親切にしてもらったが、この親切が この後 新たなトラブルを生むことになる・・・。

武漢
部屋で軽く寝て、9:30AM頃起きる。下に降りカウンターに行き、おばちゃんから重慶行きのバスチケット(200元 約2600円)を買う。
一応再度 何時発か筆談で聞くと「3:30PM」と書く。するとそばにいた若い茶色い服を着た男が「12:00」と書く、?。
もう一人の若いタンクトップのハンサムの男が「2:00PM」と書く。
?・・・意味がわからない。
その三人とまわりの屋台の男達も含め皆英語はダメ(数字もダメ)、だからその三人が違う時間を書いた理由がわからない。
なぜ3:30PMのバスなのに12:00やら2:00という時間を出してくるのか。重慶までの走行時間でもないようだ。
地球の歩き方の巻末の中国語を使って会話を試みるが、よくわからない・・・、三人も自分に理解させようと必死な様子。タントップの男が12時のバスは「上」+「車」を指差す。
どういうことだ?
カウンターのおばちゃんは、上で寝ていろという。

せっかく武漢にきているんだ、無駄に過ごしたくない、朝の英語が話せる夫婦が言っていた「3:30PM発」というのを信用して、ここに3:30PMに戻ってくると言い残し、観光に出かけることにした。

ちゃんと確実にここに戻ってこなければいけないので、近くの漢口駅の名前を確認し(万が一のこともあり写真を撮った)、ここ武漢の唯一(?)の観光地である黄鶴楼に向かう。

ちょうど降りたところに模型屋があり、入ってみるとガンダムのバッタモンのプラモがあって笑えた。

武漢
入場料○○元を払い、黄鶴楼に入る。江南三大名楼の一つだそうだが、うーん たいしたことは無い。
登る為エレベーターに入ると、エレベーターガールがいた。あいかわらず愛想のカケラも無い。なにかシャカシャカ音が聞こえると思ったら、MP3プレイヤーで音楽を聞いていた。こんなエレベーターガールいらねぇ・・・。


最上階からの景色は、微妙・・・。

地上に戻り、意外に広い園内を歩きマッタリしながら外へ出る。

土産物屋で10元のキーホルダーを買う、別にすごく笑顔がかわいい ねーさんがいたからではない・・・多分。

武漢


タクシー(13元くらい)に乗り鉄門関の写真を撮り、中国銀行が近くにあったので、T/Cを現金化しようと入ったが、もっと街中の銀行にいけとのこと。

タクシー(25元くらい)に乗りモールのある街の中心地に行く。
中国銀行で15000円分を交換。1135元になった。なんかコピーをとったり(セルフ)めんどくさかった。

マックで2元のソフトクリームを買う。
この辺りは秋葉系の電気街だ。ネットカフェを探すが見つからない。少し高級そうなホテルならネットが使えるかと思い、カウンターに行き、「インターネット」と言っても通じない。
あきらめてタクシーに乗り漢口駅へ。

3:10PM チケット屋に到着。
到着するなり、例の二人の若い男があわただしく動き出す。あれだけ愛想が良かった二人なのに目もあわせてくれない。状況から3:30PMにバスは来ないんだなということは分かる。
「3:30PM」と筆談したおばちゃんはいない。茶色の服の男が険しい表情でスクーターで走っていった。タンクトップの男は店番。
歯を磨きたいので預けておいたバッグを返してくれと言っても聞いてくれない。3:30PMを過ぎてももちろんバスは来ない。
タンクトップの男が何度も電話をかけたり、かかってきたりして話している(茶色い服の男が携帯からかけていると思う)。

突然、タンクトップの男が やっと話し掛けてきてバッグが置いてある部屋まで案内し、バッグを返却される。
そして、男は店のお金を掴み、一緒についてくるようにジェスチャーする。わけがわからないが着いていくしかない。

まず市バスを乗り、10分程して降りる(バス代は彼が払った)、そこに茶色い服の男が待っていてなにやら二人で会話している。

タクシーをつかまえ、5,6分してついたところはバスターミナル。
男についていくと汚いバスの前までいき、勝手に僕のバッグをバスの荷物置場に入れる。この寝台バスの中に入るように言われ、一番後部の広いスペースのベッドを指し、ここだ という。

とりあえずバスを降りると数人が集まっている。
どういうことだか経緯を聞きたいがみんな英語がダメ。紙とペンをバスのドライバーらしき男に渡すと、ごにゃごにゃと英語と思われる字で 自分のサインを書き したり顔・・・ふざけるなぁ!周りの男達も珍しい日本人旅行者を面白がっている。

そばを通りがかった若いカップルの女の子に「Can you speak English?」と声をかけると、初めは「No」と言ったが、自分が困っていることが分かると、なんとか通訳をしてくれた。
いろいろ聞くと、ともかく自分は重慶行きのバスに乗り遅れたということらしい。それは人数がいっぱいになると発車するバスらしい(←本当かどうか不明)。
もっと早く ここへ来なければいけなかったようだ。朝の英語夫婦もカウンターのおばちゃんも3:30PMにチケット屋の前(もしくは駅前)にバスが来ると説明していたのに。
このバスは重慶まで行かずに途中の利川ところに行くバスで、そこで乗り換え、重慶は明日の夜に到着予定とのこと(当初の予定は翌朝重慶着だった)。
チケット代としての200元はドライバーが誘導してくれるので、追加で払わなくてもいいとのこと。タンクトップの男は凄く申し訳なさそうな顔をしている。

おそらく僕が勘違いをしてこうなったんだろう。チケット屋の若い二人の男はアフターケアとしては一生懸命に動いてくれたのがよく分かる。別に騙そうというわけでもないので彼らを恨むことは出来ない。
まあ勉強になった、街のチケット屋でなく、普通にバスターミナルでチケットを購入すればよかったのだ。
それにこういう時 つくづく一人旅でよかったと思う。自分がした判断で同行者に迷惑をかけたと悩む必要は無い、怒る相手は自分しかいないからだ。

一番後ろのベッドに行き出発を待つ。昨日の寝台バスに比べると格が落ちる。
次々と客が乗り込んできて、5:00PM発。もちろん中国人オンリー。

車内で 溜まっていた日記を書こうとしたがやはり振動で震えて字が書けない。
なぜ中国の道路は舗装されているのにもかかわらずこうもガタガタなのか。30分に一回ほど大きく5cm程 身体が浮く。だから、暗くなり横向きに寝ようものなら、5cmジャンプでアバラを打ってしまう。

トイレ休憩やごはん休憩(なぜか夜中12:00)の時など、僕がバスから降りる際にドライバーがわざわざ どういう休憩かジェスチャーで教えてくれる。
ご飯はどうも夜中なので食べる気はしなかった。



['05中国旅行記]


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2 コメント

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Unknown (泉ちゃん♪)
2006-06-07 02:59:33
なんだか途方に暮れてしまうような一日だね。中国に行こうと思う気持ちが揺らいでしまいそうやわ・・。



でもこれはこれでちょっとばかし人事としてとっても楽しく読ませていただいてますってゆーか心なしかこのよーなサバイバルな状況の日記のほうが描写がとても生き生きとしてますね。やはりハプニング中毒!
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>泉ちゃん♪さん (のり)
2006-06-07 14:57:10
こういうのってその時はほんと不安なんだけど これを切り抜けた状態にいくと もうすでにいい思い出になっているんですよねぇ。ハプニング依存症?
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