
5:20AM、ゴルムドに到着。
多くの中国人は降りていったが、辺りは まだ暗いのでバスに乗ったまま二度寝。
6:00AM頃、外に出る。当然、待ち構えていた数人の男達に「ラサにいくか?」と絡まれる。無視してバスターミナルを離れる。一緒にきていた上野君は別行動に。
3人でとりあえず荷物を置く為にホテル探し。
ここゴルムド…しっかりと道路が整備されていて整然とした町になっている。早朝で人通りが少ないということもあるだろうが、殺伐としていて町としての魅力はゼロだ。
歩いて北へ15分くらい行ったところで、向かっていたホテルでないが、サンポ氏が「とりあえずここで値段聞いてみるか?」と言ってあるホテルに入る。華?賓館(HIAFENG BINGUAN)。
レセプションの奥の部屋で寝ていた女の子が寝ぼけ眼で出てきた。菅野美穂似のかわいい子だ。
交渉の末98元値引きの80元(3ベッドルーム 一人27元=約350円)。
なかなか綺麗な部屋ですぐに三人はトイレとシャワーを済ませた。
チベットに潜入するため車をチャーターしなければいけない。本来ラサへは正規の方法だとパーミットをとらなければいけないのだが、お金がかかるので、僕達はパーミット無しで検問をすり抜ける形でチベットへ行くことにしたからだ。
ドライバーを探す為、駅前に向かう。
するとSada氏とサンポ氏が、ある中国人男性をみつけ 喜んでいる。彼に声をかける。
彼はERICといって、二人が麗江の宿で会っていたらしい。今朝、ラサからココへ来たばかりとのこと。
彼を仲介にドライバーとの交渉をしてもらうことになった。なんて運がいい。
駅を歩いていると、ERICがある女性に声をかけられ店に行く。
そこは普通の飯屋。僕らはのんきに朝食をとっている暇なんてないんだよ と思っていたら、どうやらここの店員がドライバーを電話で呼んでくれているらしい。
お粥を食べ終わった後、「究極な角刈り男」と「目の小さい男」がやってきた。
サンポ氏が値段交渉。最初ラサまで一人あたり800元を要求されたが、交渉の末600元(約7800円)にした。本当は粘れば500元くらいまでいけそうな気がしたが、向こうも押し引きがうまく その値段で落ち着く。
違法行為なので店の奥の部屋で詳しい条件などを交渉。すると今すぐ出発してもOKとのこと。まさかこうも話が上手く進むとは思っていなかった。30分後の10:30AMに出発とのことに。
ここの店に車(上海VW サンタナ)があるのに、なぜかタクシーに乗せられホテルへ。ここのホテルに30分後集合ということを再度「究極な角刈り男」に再度伝え降りる。
近くのスーパーでスポンジケーキのお菓子などを買出し。
ホテルに帰ると菅野美穂似の子とおばちゃん達の様子がなにやらおかしい。どうやらここは外国人は泊まれないホテルのようで他へ移ってくれとのこと。最初OKだったのは菅野美穂似の子のミスだったようだ。
「お金は?」と聞くと返金してくれた。内心 3人ともラッキーと思ったが、「It's OK…」~まあ 仕方ない 気にしないよ~というそぶりを見せておいた。
結局タダでトイレやシャワーが使え 荷物置きとしても利用できたということ。
パッキングをすぐに済まし、ホテルから出ようとすると、菅野美穂似の子が 代わりのホテルを電話帳で調べてくれたらしく本を指差し紹介してくれた。
なんていい子だ…(つД`) 。
レセプションから見えない場所でピックアップを待つ。
10分程遅れて、10:40AM頃、あずき色のサンタナがやってきた。さっきいた「目の小さい男」がドライバーだ。
助手席に一人中国人の男が乗っている。交渉のときに言っていた男だ。
ラサまでにある3ヶ所のチェックポイント(検問)の対策として、乗客として一人中国人を乗せておくのだ。検問の時は僕らはしゃべらないという作戦だ。
サンタナの後ろに三人。自分は身体がちいさいので真中だ。
一路ラサへ!
乗ってすぐにガソリンスタンドへ。
最初の契約どおり、お金は後で払うということにしているので支払いを断ると、助手席の中国人からお金を借りていた。ドライバーはガス代も払う金を持っていなかったのか…。
最初のチェックポイントを過ぎたところでドライバーに1000元を渡す。

12:30PM、小さなお店で昼食。3人チャーハンを食べる。

その時 外は軽く雹が降った。1時間程過ごし、出発。
途中、人民軍の長い車列とすれ違う。

道路を少し工事しているところで止められる。車の調子がおかしいらしい。
車を路肩に止めてSada氏のペットボトルを奪いエンジンに水をかける。近くの水溜りで水を汲んでさらにエンジンを冷やしていた。

しばらく走り突然Uターンして、ある小さな町で修理することに。

エンジン周辺の何かを交換したようだ。修理代で5元しか払ってなかった…。
そこから夜な夜な延々と走り続ける。
ある町で夕食。ここで麻婆豆腐とホイコーローを食べる。
本当は高度順化の為 車内では寝ない方が良かったんだが、暗くなってからウトウトと7割くらいの時間寝てしまった。チェックポイントもあったようだがスルーできたらしい。
4:00AM頃、ラサに到着。
中国人の男を降ろしたところで、なぜか「ここからはタクシーに乗ってホテルへ行け」と言い出す(英語が話せないので、タクシーを指差しジェスチャーしている)。あと少しなのに、なぜここで仕事完遂することを放棄するんだ…。
サンポ氏が怒って交渉。タクシー代をドライバーに払ってもらうことで解決。
初めヤクホテルに泊まる予定だったが、ドミトリーも3ベッドルームもFULLだったので、バナクショーホテルへ。3ベッドルーム、一人20元。建物も凄く古い…。トイレもう~ん…。ベッドの布団も何か怪しげな匂いがする…。これが「チベット」か…。まあ、しょうがない。
シャワーを浴びるのは血管を急激に広げてしまうので(高山病予防)、とりあえず就寝。
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