「これはだめですよ艦長。」ぴょんたが言った。
「どうします博士。」艦長が博士にふった。
「どうしよう。」博士がみなに返した。
みんなの目がぐうすかに集まったときだった。
「ゴロゴロニャーン!」スケール号が大きな声で鳴いた。
スケール号がオレンジ色に輝き始めたのだ。
「どうしたんだ、スケール号。 . . . 本文を読む
三、長老シリウス
スケール号は、長老シリウスにむかってワープした。
ワープと言うのは宇宙空間を瞬間移動する事なのだが、そのとき、空に浮かんでいる星がいっせいにスケール号の前に集まって来るように見える。星が集まって出来た光の中にスケール号が突っ込んで行く。するとその瞬間に . . . 本文を読む
「どうした。理由もなく神ひと様をさぐろうとするのか。我らの伝説を汚す者は許してはおけぬ。」太陽の炎がごうごうと燃え立った。
「待ってくれおひさま。理由はあるのです。」博士が代わりに言った。
「何のために、神ひと様を求めるのだ。」
「私達は地球からやって来ました。」
「なに、地球は大切な我が子だ。そこからやって来たと . . . 本文を読む
二、大きな世界へレッツゴー!
スケール号はあっと言う間に地球の外に飛び出した。青く輝く地球が今にも壊れそうな程に繊細な大気に包まれて、暗い宇宙空間に浮かんでいる。
「博士、地球から見る空は明るいのに、どうして宇宙に出るとこんなに暗いのだスか。」ぐうすかが不思議そうに聞いた。
「宇宙は真空だからだよ。そこには物が何にもないんだ。だ . . . 本文を読む
「神ひと。」博士が得意そうに言った。
「神ひと?」
「神ひとって何ですか、博士。」
「そんなもの、聞いたことないだス。」
「博士、それって、ずるじゃないですか。」艦長も抗議した。
「神ひとなんて、だれも知らないでヤすよ。ほんとうにそんなものあるんでヤすか。」
「知り . . . 本文を読む