広辞苑では、「心」は知識・感情・意思の総体だと説明していますが、今回はその中の感情について、見ていきたいと思います。
よく理性的という言葉に対して、感情的という言葉を使いますね。
理性的とはは冷静で理知的で信用がおける態度を連想しますね。他方、感情的というのは、情動的で盲動するような負のイメージが付きまといます。しかし私の感情についての見方は違います。
先に観てきた思考地図にも示していますが、理性は論理的に整合性が取れている考え方で、理念思考に属していると思われます。それに対し感情は幅広く、論理では説明できない情動を促します。いうまでもなく感情は非論理思考に属するものであり、思考地図に示す通り、より真実に近い実感なのです。つまり、人としての本質はまさにこの感情にあるのです。全ての思考は感情が支配しています。理性も実は感情が昇華したものなのです。
なぜかといえば、感情は、いのちそのものの姿だからです。感情の根源は、いのちをつないでいく運動の根本原因である身体的「快・不快」にあるのです。
結論から言えば、感情=思考といえるわけですが、私たちが知りたいのは、感情のシステムであり、その構造です。
それを知ることで、私たちは随分上手に、自分の感情と付き合うことが出来ると期待できるのです。
ところで、人間は感情の動物であるとよく聞きますね。私たちは実生活の中で、そのことを十分すぎるくらい実感しますし、何よりロボットとの比較で、その事実を思い知ることになります。
機械にないもの、それが感情です。そしてこれが人間にとって途方もなく尊く、愛すべき特性だということが、この比較だけで理解できますね。
では、その感情の正体はいったい何でしょうか。
まずその手がかりとして、下に表をつくってみました。ざっと目を通して見てください。ちょっと思いつくだけで、感情を連想させる言葉はこんなにあります。語彙力のある人なら、この5~6倍はつくれるでしょうね。実際には言葉の数だけあるというのが私の思いです。
この圧倒的な感情の量にまず驚きます。
なかには単なる名詞も含まれていますが、その名詞の背後に持っている感情を表したと思ってください。
前置きが長くなりましたので、本論は後日にしたいと思います。
まず、この感情の一覧表をごらんになって、出来たらご自分でも新たな感情を捕捉して見てください。そうすれば、この感情の量をより実感出来ると思います。
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