陸奥のパワースポット

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平安時代に大噴火 ・・・十和田火山1・・・

2017-04-19 09:01:24 | 旅行

 西暦915年8月(平安時代、延喜15年、1,102年前)に十和田火山の大噴火があったとされる。

平安遺跡発掘の年代指標となっている十和田a火山灰の東北一円への分布や、

毛馬内火砕流につづく火山泥流が大館・鷹巣盆地を泥沼化して、

その層に埋もれた家屋などが、江戸時代から近年にかけて見つかっており、

その建材のひとつが年代測定で西暦912年に伐採されたものと判明していること、

延暦寺「扶桑略記」の延喜15年8月の記事に降灰等に関する記述があること、

などがその証とされている。

 

とにかくこの噴火は、日本の過去2,000年の歴史時代のなかでは最大規模のものであったとされている。

またそれだけに、風化されない鮮やかな火山地形を見せているとともに「十和田湖八ノ太郎・南祖坊伝説」が伝えられてきている。

 

2011年の東日本大震災の後、2014年1月27日に十和田湖地下で地震活動が観測されたことなどから、火山噴火予知連絡会の提言をもとに、八甲田山とともに十和田火山は、2016年12月から気象庁の常時監視・観測対象の活火山に加えられた。

 

この十和田火山の今の景観を見ていこう

 

まずは全貌

気象庁資料              南東上空より

先カルデラ成層火山群

十和田カルデラ

後カルデラ成層火山(五色岩火山)

御倉山溶岩ドーム

中湖カルデラ

 

 

 

 

瞰湖台(かんこだい)から・・・・・

 

中ノ湖(なかのうみ)   左上中山半島、右御倉(おぐら)半島  最深部(327m)中ノ湖クレーター

 

 

同上   左中山半島  中ノ湖に船2隻

 

 

中ノ湖と御倉山溶岩ドーム

 

 

中ノ湖  烏帽子岩 望遠俯瞰

 

 

瞰湖台の左側  中山半島  中ノ湖成層火山と中ノ湖カルデラ

 

 

 

同上  南部降下軽石層・溶結凝灰岩(アグルチネート層) 8,500年前

 

 

 

発荷峠から・・・・・

 

 手前から 西湖(にしのうみ)、中山半島、中湖クレーター、御倉山溶岩ドーム

 

 

 

 手前から 西湖、中山半島

 

 

 

甲岳台から・・・・・

 

 手前から  西湖、中山半島と休屋、中湖、御倉山、十和田カルデラ北東外輪山

 

 

 

湖岸(小出キャンプ場付近)から・・・・

 

 手前から  西湖、中山半島と休屋、御倉山と五色岩、十和田山・戸来岳等

 

 

 

 

七曲から・・・・・・

 手前から     七曲、十和田カルデラの西側外輪山

 

 

 

 右手 御鼻部山ほかカルデラの北側外輪山

 

 

同上

 

 

同上  右 十和田カルデラの北側外輪山御鼻部山(1,011m)

 

 

 

湖岸(子ノ口)から・・・・・

 

御倉山 標高690m    東湖(ひがしのうみ)           水面標高400m

 

 

 

 

湖上から・・・・・・

 

 

中山半島の西湖側  「六方岩」   後カルデラの玄武岩質安山岩溶岩による柱状節理

 

 

 

「見越し」  手前から 西湖、中山半島、御倉山溶岩ドーム、十和田山

 

 

「見越し」  同上

 

 

 

 五色岩   中湖クレーターの火口壁   左上に瞰湖台(かんこだい)

 

 

五色岩  後カルデラ成層火山(五色岩成層火山)の火口壁   赤色酸化した降下火砕堆積物

   

 

 

 

五色岩と御倉山溶岩ドーム 「千丈幕」 柱状節理    中湖最深部

 

 

 

御倉山溶岩ドーム 「千丈幕」 柱状節理

 

 

 

中山﨑(右)と御倉山溶岩ドームの「千丈幕」

 

中湖は327mの水深だが、このクレーター(中湖カルデラ)が出来たのは、5,400年前の爆発的な噴火の時で、

その時、五色岩火山(後カルデラ成層火山・中湖成層火山)の北側が崩壊して、中湖クレーターに十和田湖の水が一気に流れ込んだと考えられている。

 

 

湖の真ん中に顔を出している「御門石(ごもんせき・みかどいし)溶岩ドーム」は、大部分が湖水中にあるため、その形成時期が明確にされていないようだ。

 

また、御倉山溶岩ドームの形成時期については、“ごろた・南部軽石”の噴火と“あわずな・中掫(ちゅうせり)軽石”の噴火との間の7500年前の噴火活動によるとされている。

 

 

昨年12月から気象庁の常時監視・観測対象の活火山に加えられた十和田火山だが、『後カルデラ期を通して中湖火口は主要な給源であり続けており、将来の噴火も中湖火口で起こる可能性が高い。現在の中湖火口は水深320mにある。将来中湖火口で起こり得る噴火のタイプについては、今後詳しい検討が必要である。(2009; 工藤崇)』との指摘があり、これらのことについて関心をはらっていかなければならないであろう。

 

 

【参考】十和田火山の常時観測体制

★ 地震計 発荷峠南、休屋、小坂、宇樽部

★ 空振計 発荷峠南

★ 傾斜計 発荷峠南、御鼻部山、御倉山

★ GNSS(衛星測位システム) 大川岱

★ 監視カメラ(可視) 銀山

 

 

 



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