野辺地沖
風
作詞 C.Gロセッティ
訳詞 西條八十
作曲 草川 信
♫ ♪ 誰が風を 見たでしょう
僕もあなたも 見やしない
けれど木の葉を ふるわせて
風は 通りぬけて行く ♬ ♫
宮澤賢治は 「風の又三郎」などで
見える風を さまざまに表現している・・・
いまや ドロリとした 大気の大循環の中で
プロペラを回して 風を見える化し
その力で 電気を起こし
また 風を起こして
飛行機やドローンのように
大気の中を およいで行くことができる
県内で風力発電が始まって30年
昨年の 青森県の発電量は国内トップという
三方と真ん中が海で
そこを行き来する 風の丘は
立地条件にすぐれている
船から、田畑から、道路から
毎日 風が見えるようになったのだ・・・
六ヶ所村 尾駮
吹越烏帽子から北部上北を望む
同 山頂から
吹越烏帽子 を望む 六ヶ所村
野辺地沖の船上から
ハマナスラインから
地理院地図
蟹田は“風のまち”、吹越は風の通り道、陸奥湾を挟み屏風山に
つながるラインは夏も冬も強い風が吹く・・・・・・
竜飛岬で試験研究がおこなわれたと・・・・・
屏風山
屏風山
屏風山の畑地
屏風山 メロンロード 岩木山
八幡岳地区 石倉山牧場 放牧牛
同上
同上 変電・送電施設
建設中 長いブレードの運搬
八幡岳
【参考資料】①
Web東奥
【参考資料】②
宮澤賢治 見える風表現
宮澤賢治作「」風の又三郎より
- その時風がどうと吹いて来て教室のガラス戸はみんながたがた鳴り、学校のうしろの山の萱や栗の木はみんな変に青じろくなってゆれ、・・・
- 風がまたどうと吹いて来て窓ガラスをがたがた言わせ、うしろの山の萱をだんだん上流の方へ青じろく波だてて行きました。
- 風がまた吹いて来て窓ガラスはまたがたがた鳴り雑巾を入れたバケツにも小さな黒い波をたてました。
- 谷川はそっちの方へきらきら光ってながれて行き、その下の山の上の方では風も吹いているらしく、ときどき萱が白く波立っていました。
- その時風がざあっと吹いて来て土手の草はざわざわ波になり、運動場のまん中でさあっと塵があがり、それが玄関の前まで行くと、きりきりとまわって小さなつむじ風になって、黄色な塵は瓶をさかさまにしたような形になって屋根より高くのぼりました。
- 空にはうすい雲がすっかりかかり、太陽は白い鏡のようになって、雲と反対に馳せました。
風が出て来てまだ刈っていない草は一面に波を立てます。
- 冷たい風が、草を渡りはじめ、もう雲や霧が、切れ切れになって眼の前をぐんぐん通り過ぎて行きました。
- そしてとうとう聞いたこともない大きな谷が、いきなり眼の前に現れました。すすきがざわざわっと鳴り向こうの方は底知れずの谷のように、霧の中に消えているではありませんか。
- 風が来ると、芒の穂は細い沢山の手を一ぱいのばして、忙しく振って、「あ、西さん、あ、東さん、あ、西さん。あ、南さん。あ、西さん。」なんて言っている様でした。
- 知らない草穂が静かにゆらぎ、少し強い風が来る時は、どこかで何かが合図をしてでも居るように、一面の草が、それ来たっとみなからだを伏せて避けました。
- 「風などぁ世界中に無くてもいいな、うわい。」「傘ぶっ壊したり。」「樹折ったり転覆したりさな。」「家もぶっ壊さな。」「あかしも消さな。」「シャッポもとばさな。」「笠もとばさな。」
「電信ばしらも倒さな。」「屋根もとばさな。」「ランプも消さな。」「風車もぶっ壊さな。」
- 家の前の栗の木の列は変に青く白く見えて、それがまるで風と雨とで洗濯するとでも言うように烈しくもまれていました。青い葉も幾枚も吹き飛ばされ、ちぎれた青い栗のいがは黒い地面にたくさん落ちていました。
- 風はまだやまず、窓ガラスは雨つぶのために曇りながら、まだがたがた鳴り
ました。
【参考資料】③
大気の大循環 wekipediaより