起業会計

公認会計士による仙台TEOの起業支援活動、会計トピック、監査トピックの解説

フォークでスープを飲む

2005-03-04 21:20:40 | 起業家支援
昨日の仙台TEOのミーティングのあと、みんなで飲みに行ったときの話しです。
スープとフォークのたとえ話が面白かったので、ご紹介します。


ビジネスプラン「リタイヤ世代の元教師を活用した教育ビジネス」の実現可能性を考えていたときのことです。

このビジネスは、リタイヤ世代の人たちを何とかしたいという思いから、まずはリタイヤ世代の元教師を使って体育の家庭教師をしようというものです。

このビジネスの問題点は、顧客となる子供(の親)からすれば、先生はリタイヤ世代というよりも大学生がいいのではないかという点。
また、リタイヤ世代を使うのであれば、体育教師というよりも例えば、しつけや礼儀・伝統文化などを教えたほうがいいのではないかという点。
さらに、調べたところ、元体育教師を見つけることが、非常に困難であるという点にあります。

つまり、このビジネスの問題点は、顧客と先生の二つを同時にフォーカスすることが困難なことにあります。


これは、例えるなら、「フォークでスープ飲むようなもの」といえるのではないでしょうか?

フォーク(リタイヤ世代の元教師)でスープ(子供の親)を飲むことはできるけれども、スープを飲むなら、スプーン(大学生)を使ったほうがよいでしょう。
スプーンはたくさんあるのに、フォークもなかなか見つからないようです。
また、どうしてもフォークを使いたいのなら、スープを飲むのではなくてイチゴを食べればよいでしょう。

なかなか難しいビジネスをやろうとしているようです。どうせならスープかフォークを変えてしまえば、楽になるのではないでしょうか?



それでは、フォークでスープを飲むことは不可能なのでしょうか?






必ずしも不可能ではないと思います。
フォークでスープを飲みたければ、パンを用意すればよいのです。
フォークでパンを刺してスープに浸せばよいのです。

何か良いパンが見つかればいいのですが、どうでしょうか?
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