ここM市は適度な田舎で自然が豊かなのでお散歩にはとても気持ちがいい。
今日11月1日はスペインの祝日「諸聖人の日」で子供たちも学校がお休み。
キリスト教のすべての聖人と殉教者を想う日で、死者を偲び、花を持ってお墓参りをするのだそう。
日本でいうお彼岸のようなもの?と勝手に解釈する。
スペイン人のお墓参りはなかなかに熱いらしい。
花を供えたあと、かわりばんこに墓石に抱きついてキスをしたり頬ずりをしたり、まるでその人がそこにいるかのように延々話しかけたり、かなり情熱的なのだそうだ。
そんなシーンが墓地のあちこちで繰り広げられるのはちょっと興味深い。
よい天気だったので娘と散歩に出た。
娘は最近、キックボードのようなものにハンドルがついていて片足を乗っけてもう片方の足で地面を蹴って進む乗り物にハマっている。
それの正しい名前は知らないが、昔流行った「ローラースルー・ゴーゴー」に似ているので我が家ではその名で通っている。
その「ゴーゴー」でびゅんびゅん進む。イェイ!
私はゆっくり歩く。
色づいたプラタナスの葉が歩道にボタボタ落ちている。
デカイ。娘の顔がすっかりかくれてしまう。
松ぼっくりも日本で見るものよりかなりデカイ。
日本ではこんなふうにのんびり娘と散歩をすることがなぜかあまりなかったような気がする。
家事がほったらかしなのがちょっと気になるけど、いいか。
小一時間歩き、家から4kmほどのところにある公園で娘はひとしきり「ローラースルー・ゴーゴー」を楽しんだ。
そのあとまた小一時間、娘は「ゴーゴー」私は徒歩で家に帰った。
奇しくも(?)死者を偲ぶ祝日の今日、娘の飼っていた金魚が2匹とも天国へ行ってしまった。
彼女は涙をポロンポロンと流しながら、家の前の松林にあっちゃんとしーちゃん(金魚の名前)を埋葬した。
合掌。
「Sヤ君は物知りだから、きっとあの草の名前やこの木の名前も知ってるよ」
と言ってましたよん。
このデカイ松ぼっくり見せてあげたいわ~。