マドリッドに住んで初めての冬は「来るぞ、来るぞ」と(何って寒波が)身構えているうちになんとなく「あれっ?」てなかんじで終わってしまった。
まだ3月に入ったばかりなので気が抜けないが、今日なんかはコートを脱いでもまだ暑いくらいで、一気に半そでの人も見かけたほどだ。
あちらこちらで木々に花がつき始めている。
我が家のベランダの前にある枯れ枝にも若芽がつくつくと顔を出しているのを今朝発見した。
散歩していると、薄いピンクの花をいっぱいつけた木を見かける。
桜にそっくりだ。
マドリッドにも桜が?!
と誰もが思うこの木はアルメンドロ(almendro アーモンド)。
そう、スペインはアーモンドの産地で有名なのだ。
アーモンドの木をアルメンドロ、実をアルメンドラという。
でもここに来るまでその木や花が、ソメイヨシノに似たこんなにきれいで儚げなものだなんて知らなかった。
近くで花を観察してみると、本当に桜に似ている。
ただ少しだけ花びらが大きい。
子供たちの通う学校の庭にもアルメンドロの木がある。
そういえば去年の秋ごろ用事で学校を訪れたとき、校庭に見たことのない木の実がたくさん落ちているのを発見した。
くるみを平たくのしたような感じの殻に覆われている。
あとであれがアルメンドラの実なのだと聞いた。
チョコに入ってるあのナッツ。
あれはこんなカタチの殻に入っているんだ。
校庭にボタボタ落ちるままになってて、なんだかもったいない。
ひろって殻をむいて、ローストすれば食べられるのかな。
日本の春を思い出させてくれるアルメンドロの花だが、この花粉がダメな人が結構いる。
マドリッドは今、さまざまなブレンド花粉の嵐である。
オリーブ、松、杉、アルメンドロ etc....。
鼻じゅるじゅる、目しょぼしょぼ。
私は幸い今のところ大丈夫だが、いつ花粉症デビューすることになるか。
春は世界中のどこにいても、うれしいけどキビシイ季節なのかも。
東京のはどうかな?
23日花見だよ。
福岡から来ませんか~?
ありがとう!
暖冬の影響で我が家の隣の公園でも桜が咲いて、もう散り出しました。