世態迷想・・抽斗の書き溜め

虫メガネのようであり、潜望鏡のようでも・・解も掴めず、整わず、抜け道も見つからず

言葉を覚えるように

2018-10-05 | 人との間合い

📌

人々の公徳心はほぼ幼少期に育まれる。

日本の社会は、比較的によく具現化しているのではないだろうか。

あいさつ、いたわり、協力、掃除や清潔さなど、

社会行動の基礎的な作法が、およそこの時期に身についていく。

他国との比較で日本人の作法がもし良とされるなら、

それはその成果だ。

人に迷惑をかけないように、

あるいは親切に、

恥ずかしいことをしないで・・と

日本のどの家庭でも親が繰り返す言葉である。

どの日本人の耳の底にもある。

何が人としての恥なのか、子供たちは理解し始める。

知識ではなく身につける振る舞いとして、

年少期に繰り返し繰り返し教えられて根付くものである。

 

教育の場より以前に家庭でそれが育まれることが効果が高い。

幼児が言葉を覚えるように、繰り返されることでそれは身につく。

その親もそういう育ち方をしてきたに違いないし、

それは生活の戒めとして

何世代にも渡って普遍化した作法である。

法ではなく、知恵であり道徳である。

 

小学校での掃除や整列や給食係の経験など、

社会行動の疑似体験がそのまま作法の育成となっている。

言い換えれば、ままごとの効用である。

行儀と社会ルールの繋がりを知るのもこうした経験からである。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 政治家は暴れる | トップ | 罪を償う? »

コメントを投稿